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足を組んで座ってない?「背骨の歪み」が心と体の不調をもたらす

姿勢の悪さは体だけではなく心にも悪影響を及ぼす…。そんな衝撃の事実を無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』誌上で紹介しているのは、姿勢教育指導のプロ・山口博さん。山口さんは今回、さまざまな「背骨の歪みとなる具体的原因」を記し警鐘を鳴らしています。

あなたの普段の姿勢は大丈夫ですか?

これまで延べ8万人の姿勢改善を通じて、体の不調を解消へと導いてきた山口博さん。その経験から、姿勢が悪い人は、肩こりや腰痛をはじめ様々な肉体的な不調に悩まされる傾向にあることを分かってきたといいます。あなたの普段の姿勢は大丈夫ですか?

大自然と体心 山口博(姿勢教育指導のプロ)

姿勢が悪く、背骨が歪んでいると、体にどのくらい負担がかかるかを見てみましょう。

私たちの頭の重さは、体重の約8%~13%といわれています。ここでは間を取って10%としましょう。つまり、体重40キロの女性の頭の重さは約4キロ、これは2リットルのペットボトルでいえば2本以上になります。

同様に、60キロの男性の頭の重さは約6キロで、ペットボトル3本以上。私たちの首肩から背中の筋肉はこんなにも重いものを支えているのです。

そして、よい姿勢の状態を分かりやすくイメージすると、重さ4キロ、6キロのボウリングのボールを胸の前で抱えている状態。しかし、体が前かがみで姿勢の悪い人は同じボールを両腕を前に伸ばして持っているようなもので、5分ともたないきつい状態です。姿勢が悪い人は、そのくらい大きな負担を体にかけているのです。

悪い姿勢は体ばかりでなく、心にも思った以上に大きな弊害をもたらします。試しに、背筋を伸ばして「最悪だ! もうダメだ」と声を出してみてください。「そんなことないよ、頑張れ!」と明るく跳ね返せると思います。しかし、背筋を丸めて最悪だ! もうダメだと言うとほんとうにおしまいだという気持になってしまいます。

悪い姿勢でいると、脳が物事をポジティブに考えにくくなったり嬉しさ幸福感が目減りする傾向があることが推察されます。

先述のとおり、いまは大人も子供も一日中背中を丸めて生活をしている人が大半です。こうした悪習慣を長い間続けることが、心へもたらすネガティブな影響は計り知れません。

様々な弊害をもたらす背骨の歪み。原因は何でしょうか。

まずよくないのが、足を組んで座ることです。姿勢が正しく、背骨がS字の状態では足は組めません。足を組んでいる時は、骨盤と背骨が同時に歪んでいます。それから、ソファで丸まること。骨盤が後傾し、S字が理想の背骨はC字になります。

女性の横座りも、猫背になり、背骨と骨盤は極端に歪みます。胡座は背中が丸まり、頭が首から肩の前に出るため、首肩から背中、腰に過度な負担がかかります。また、頸椎ヘルニアになった人に伺うと、ほぼ全員高枕が好きでした。高枕は背中の上部の動きが極端に悪くなり、首の骨に負担がかかります。

オフィスでは、体を捻ってあるいは頬杖ついてパソコンに向かっていると背骨が歪みます。さらに、いつも同じ側の腕で荷物を持ったり、同じ側を下にして寝るなど、偏った体の使い方も背骨が歪む要因となります。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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