今年の夏の酷暑は凄まじく、東京都内でも観測史上初めて40度を記録しました。消防庁によると、熱中症で病院に担ぎ込まれた人は全国で数万人に達しており、日中出歩くのすら危険を伴う異常事態です。無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、そんな熱中症対策に効果があるとされている栄養素を含有する食物の力を紹介しています。
熱中症予防
炎天下、高温多湿な環境で過ごすときや、激しい運動をした後、体内の水分、塩分のバランスが崩れたり、熱をうまく放出できずに体温がグンと上がったりすることで現われる熱中症。
熱中症で軽症の場合は、その場の応急処置ですぐに回復しますが、重症になると脳に後遺症が残ったり、死に至る可能性がある恐ろしい病気なんだそう。環境に気を付けたり、水分を摂ったりすることで予防になるそうですが、食べ物の力もあなどれないらしいです。
一番はカリウムを含むもの。細胞内液に分布するミネラルで、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持、調整したり、血圧の上昇を抑えたり、筋肉の収縮をスムーズにしてくれる生命の維持に欠かせないカリウムなのですが、汗をかくと、ナトリウム(塩分)と一緒に排出されてしまい、不足すると体内の水分調整が上手くいかず脱水症状になったり、熱中症後の回復を遅らせたりと、さまざまな悪影響が現れるそうです。カリウムを含む食べ物は、バナナ、スイカ、メロン、切り干し大根、かぼちゃ、さといも、トマト、納豆、とろろ昆布など。
熱中症予防に役立つ食べ物の二番目は、クエン酸。疲労物質である乳酸の発生を抑えたり、疲労回復したりするのに一役買ってくれ、不足すると、疲れが溜まって熱中症にかかりやすくなるので、夏場は特に意識して摂りたい成分とのこと。クエン酸を含む食べ物は、梅干し、レモン、グレープフルーツ、パイナップル、キウイ、酢など。
三番目は、ビタミンBを含むもの。ビタミンB1も、疲労回復に欠かせない栄養素、ビタミンBは、チームとなって働く栄養素なので、B1、B2などを単体で摂るよりも、ビタミンB群としてバランス良く摂ることが大切なのだそう。
ビタミンBを含む食べ物は、うなぎ、たらこ、マグロ、レバー、豚肉、玄米、大豆食品、卵、乳製品、バナナ、海苔、小松菜など。熱中症予防に役立つ食材だけに偏ることなく、バランスの良い食事を心がけて、暑さに負けない体を作りましょう!!
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