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心に傷を残し資産価値下げる孤独死からマンション住民を守る方法

急速に少子高齢化が進みつつある昨今、一人暮らし老人の認知症罹患や孤独死は大きな社会問題となっています。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、マンション住人の高齢化対策について、著者でマンション管理士の廣田信子さんが具体的なチェックポイントをあげながら、解かりやすく解説しています。

高齢者の見守りって何に気を付ければいいの?

こんにちは!廣田信子です。

マンション内の高齢化、高齢一人暮らしの増加とともに、認知症病気孤独死等の不安が増え、管理組合としても何かしなければ…と考えるマンションも多いと思います。それを、「高齢者ふれあい活動」として、担当理事を置いて、活動されている団地の紹介が先日の講座が、ありました。

その中で、一般に「見守り」と言っている「ふれあい活動」の具体的な内容が、誰もが心がけることとして参考になると思いますますので、少しアレンジしてご紹介したいと思います。具体的に何に気を付けるかが分かっていると、誰もが取組やすいと思います。

認知症の方に気が付くために…

孤独死を防ぐ、又はすぐに発見するために…

近隣の気配を感じるかどうかは、マンションの構造、その人の生活状況によって違うので、まず大事なのは、日常の状況を意識しておくこと。その日常と違う状況が発生したら、それを見逃さないということだと思います。

で、ちょっとおかしいな、いつもと違うなと思ったらそれをそのままにしないで、情報としてすぐ管理組合管理員に伝えることを管理組合の取り組みとすることです。そして、通報があったら、管理組合、管理員は、それをすぐ確認し、緊急連絡先に連絡する…その体制そういう風土をつくっておくことなのでしょう。

住民だけでなく、郵便新聞宅急便等の配達の方にも、「何か異変を感じたら、〇〇へ一報を」と普段からお願いしておくこともとても重要です。

といっても、マンションでは、周囲のプライバシーに踏み込まない…というのが暗黙のルールでもありますから、そこを超えて、ちょっとおせっかいに周囲に気を配って、日常と違うことがあったら通報するというのは、するにしても、されるにしても、抵抗がある方がいると思いますので、それがなぜ必要なのかを丁寧に話し合い、管理組合として、その方針を決め、ひとつの事業として承認を受けて進めることも必要だと感じました。

一度、悲惨な孤独死を体験した管理組合は真剣に見守りに取り組むようになります。そのくらい、身近な孤独死は人の心にも傷を残しマンションの価値にも影響するのです。ですから管理組合として、この問題に無関心ではいられないのです。

image by: Sultonyohe / Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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