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若いお母さんが困っている、お姑さんこれだけはやめてベスト3

今も昔も何かとギクシャクしがちな嫁姑問題ですが、ちょっとの気遣いで円滑な関係を築けるようです。今回の無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』では著者のパピーいしがみさんが、「お嫁さんとうまくやっていきたい」というお姑さんからの質問に対し、「お嫁さんが困っている点」を具体的に挙げた上で、「円満のコツ」を回答しています。

お嫁さんと仲良くしたい

こんばんは。パピーいしがみです。

夏休みになりますと、ご実家に帰省したり、お爺ちゃん・お婆ちゃんと久しぶりに会ったりする機会が増えると思います。このメルマガももう16年目に入りますが、子育てを勉強しておられた、そのお子さんが結婚されて、お孫さんができた…というご報告を頂くようになりました。

今まで「お母さん」だった方が「おばあちゃん」になって、「お嫁さんと上手にやって行きたいが何に気を付けたらいいでしょう?」とご質問を頂きました。とてもいい機会なので、若いお母さん達が、お爺ちゃん・お婆ちゃんのどんなところに困っているのか?をお話ししたいと思います。

ただ細かい例はいくつもあるのですが、“大前提”とも言える、ものすごく大事な事が一つあると私は考えています。なので大前提を一つそしてトラブルになりやすい3つの例をご紹介したいと思います。

大前提・一歩引くこと

さて、大前提としてお考えいただきたい事。それは、すべての子育ての中心はであってお爺ちゃん・お婆ちゃんではないという事実です。息子さんがご結婚なさる、という事は「ご自分の子供」から「一家の主になる」とご認識頂く事なんですね。

「ご自分の子供」と考えると、いろいろ手助けをして上げたくなりますし、口を出したくもなります。でも息子さんが結婚をして家庭を持つ事は、もう親から巣立って“自分の巣を作る”という事です。

今まではお母さんが一番近い存在だったかもしれませんが、一番近い存在になったのは、一緒に家庭を作る「妻」となった女性で「お母さんではない」という事なんですね。実はこれを理解されているお姑さんはとても少ないのです。

その「妻」となった女性は、あくまで息子さんの「妻」となる事を選んだのであって、「として家に嫁いだのではありません。そこを分かっておいてほしいのです。そして子供が生まれたら「お父さん・お母さん」にお任せして、お爺ちゃん・お婆ちゃんは一歩退き後方支援に回る事なんですね。

それともう一つ。

お嫁さんからするとご主人のお母さんって、やっぱり少し抵抗を感じる存在なんです。“嫁・姑”という言葉があるように、お嫁さんは誰だって険悪な関係になりたくないと思っていていつも気を使っているとご認識頂きたいんですね。

もちろん「妻や母」の仕事を何十年もやってきた先輩からすると、不足を感じる事も有るでしょうし、至らないと思う事もあるでしょう。でもそれは息子さんとお嫁さんが二人で補えばいい事なのですから、口出しをせずに一歩引いてほしいな、と思うのですね。

まずそこの「一歩引いてほしい」を前提に、よくあるトラブルを3つほどお話ししますと、

1.こちらの都合を分かってくれない

お嫁さんが嫌がる事で、よく頂くご相談が「こちらの都合を分かってもらえない」です。

例えば「孫の顔を見せて!」と突然家に訪ねてこられたりしたら(お嫁さんは嫌な顔はされないでしょうが)実は、とても迷惑なんです。

子育てで忙しかったり、ご夫婦ともに働いている場合は、家の中が散らかっている事も有ります。誰でもそうですが、そんな状態を見られたくはありません。特に気を使っている“旦那さんのご両親”には、その気持ちを強く持っておられます。

それに突然の訪問であっても“旦那さんのご両親”が来られるとしたら何の対応もしないわけにもいきません。もちろん門前払いなどできっこありません。結果、一日のスケジュールが狂ってしまいやりたかったことが全くできない、って事になってしまいます。

ですから、たとえ息子さんの家であっても、訪問は本当に気を使って欲しいし、伺う前には必ず前もって連絡を入れてほしい。そしてお嫁さんが「都合が悪いんですと断れる雰囲気を作ってほしいと思います。

もしお嫁さんにOKをもらったとしても、あまり頻繁に顔を出すと、お嫁さんは子育て以上に気疲れしてしまい、とても大きなストレスなんですね。今まで頂いたご相談でも、毎週毎週、ご主人のご両親が週末に訪れてぐったり…という内容がありました。

ご両親からすると「毎日でも行きたいところを、週一に我慢している」そうなのですが、毎週毎週、週末に訪れる…というのは「ご自分たちの都合しか考えていない」としか思わざるを得ません。もし自分がお嫁さんの立場だったらどうか?という事を考えてほしいのですね。

2.お菓子やおもちゃを買い与える

そして、次によくある相談が「お菓子やおもちゃを買い与えすぎる」という内容です。

小さいお子さんがいらっしゃる家庭では、子供がなかなかご飯を食べてくれない…という事も悩みの種です。お菓子やおやつなどは喜んで食べるのに、三度の食事はなかなか食べない…そんな子供にお母さんはバランスの良い食事をどうやって食べさせようか?といつも頭を悩ませています。

なのに孫のせがむままお菓子を買ってあげたり「いつも我慢しているんだからたまにはいいでしょ~」なんて、お菓子を与えられると…お母さんとしては「せっかく毎日努力しているのに!」って日々の努力に虚しさを感じてしまいます。

又、おもちゃについても同様で、多くのお母さんはおもちゃを制限することで「物を大切にすること」や「我慢すること」を教えたいと考えています。ですから、おもちゃは計画的に与え、子供が「ほしい~!買って~!」と泣き喚いても、心を鬼にして今日は我慢だよと姿勢を貫く努力をされています。

そうやって日々、子供との攻防があるなかで、お爺ちゃん・お婆ちゃんが孫のせがむままに、おもちゃを買い与えたりしたらどうでしょう?お母さんは「せっかく今まで我慢させていたのに…」とガッカリしてしまいますよね。時間を掛けて物の大切さや、我慢を教えようとしていたのですから、その落胆は小さくないのです。

ただそうは言っても、たまに会う孫の嬉しそうな顔を見たい気持ちもわかります。ですから、もし何かを買ってあげたいとお考えならば、お嫁さんに一言「買ってあげてもいい?」と聞いてください。

お嫁さんからOKが出れば、買ってあげてくだされば結構ですし、NGであればその時は我慢して頂いて、後でお嫁さんに「おもちゃを買う時に使ってと現金をお渡しくだされば何より喜ばれます(^^)

3.指摘・否定される

そして3つ目の最後として、お嫁さんが感じる「困った」は、「今の子育てを否定して過去の子育て法を押し付けられる」事です。

もちろん様々な事に口出し(指摘)をされたり、「そうじゃなくて、こうやってみたら?」など、聞いてもいないのに無用なアドバイスをされたら誰でもがウンザリしますが、正しいとされてきた子育て法が今は間違っているのにも関わらず「こうなのよ」と言われることに若いママ達は悩んでおられます。

典型的な事として「抱っこ」があります。以前は「抱き癖が付くから抱っこはやめなさい」のように言われていました。「抱っこしてほしいから泣くんだ」「泣かせない為には抱っこをしない」との考え方ですね。

でも今は「泣くのなら抱っこして安心させてあげて」「お母さんのぬくもりで安心感を感じさせてあげて」という考えが主流です。私自身も「抱き癖が付くから抱っこはやめなさい」には大反対ですが、いまだに「抱き癖が付く」と言う人がいる事に驚きます。

そしてもう一つ。大きく変わったことに“虫歯の考え方があります。

以前は、赤ちゃんの離乳食や、大人が食べている物を欲しがった時、親が噛み砕いで子供に与える事が一般的でした。ところが今は、その「大人が噛み砕いて子供に与える」事で大人の虫歯菌が子供に移り虫歯になる…という事が分かってきました。ですから大人が噛み砕くどころか、スプーンも、箸も分けている…と言われる若いママも少なくありません。

そのように「昔の常識が今の非常識」となっていることが多くて、それを知らずに「こうするもんだ」と押し付けられると、お嫁さんとしては困ってしまいます。

又、現在、アレルギーを持っているお子さんも多く、卵・牛乳・小麦・エビやカニ・そば・ナッツなど、知らずに与えてアレルギー反応を起したり、酷ければ生命の危機に及ぶこともありえます。このように20年~30年前には普通だったことや正しいとされていたものが時代の変化や長年の研究で変わっている事が意外に多いのです。

その為、「母子手帳」ならぬ「祖父母手帳」という冊子が市町村で発行されたり、書籍になって販売されたりしていますので、それらをお読みいただくのもよろしいかと思います。

と…いくつかトラブルの元になりそうな事をお話しさせて頂きましたが、やはり大前提として「一歩引いていただく」事。そして笑顔で迎え、時にはお褒め頂くことが、お嫁さんと良い関係を作る基本になってくると思います。

「お嫁さんと仲良くしたい」というお気持ちがあれば、きっとできると思います。

せっかく息子さんのパートナーとなって下さった方ですから、是非、良い関係を築き仲良くなさってくださいね♪

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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