「野球選手はゴルフが上手い」という話を聞いたことはありませんか?もちろん野球選手だけでなく、別分野であるゴルフを趣味として楽しんでいる一流のアスリートたちも少なくありません。
そんなゴルフにハマるスポーツ選手たちが一堂に集結した「第1回 エアトリCUP 2019」が開催されました!なんとこの大会は一般の方の参加も可能で、勝ち抜けば憧れのスポーツ選手と一緒にラウンドをまわることができるのです。
今回は、同大会に参加した各界の一流選手たちに「なぜ専門種目ではないゴルフを始めようと思ったのか?」、そして「なぜゴルフにハマったのか?」そんな疑問をぶつけてみました。
ゴルフが上手い「スポーツ選手」No.1決定戦!
「エアトリCUP」は、格安航空券・飛行機チケットの比較サイト「エアトリ」を運営する株式会社エボラブルアジアと、ゴルフライフ株式会社が主催しているゴルフ大会です。
第1回である今回は、予選を勝ち抜いた一般のゴルファーも参加し、スポーツ選手1名+一般ゴルファー3名によるラウンド形式で開催。「スポーツ選手部門」「一般ゴルファー部門」「チーム戦部門」の3部門で順位を競います。
参加選手は、普段からTVで活躍している方ばかりの豪華な顔ぶれ。野球、サッカー、フィギュアスケート、水泳と様々なジャンルからスポーツ選手が参加しました。
「第1回 エアトリCUP 2019」に参加した選手たち
池田 信太郎(バドミントン)/北島 康介(水泳)/槙原 寛己(野球)/高木 豊(野球)/片岡 篤史(野球)/飯沼 誠司(ライフセーバー)/小塚 崇彦(フィギュアスケート)/斉藤 和巳(野球)/秋田 豊(サッカー)/増田 健太郎(テニス)/城 彰二(サッカー)/西崎 幸広(野球)/清水 宏保(スピードスケート)/山本 隆弘(バレーボール)/池谷 幸雄(体操)/和田 一浩(野球)/鈴木 啓太(サッカー)/荻原 次晴(スキー)/本田 武史(フィギュアスケート)/九重 龍二(相撲)【順不同・敬称略】
初開催となった「第1回 エアトリCUP 2019」。一般の方と一流アスリートが混合でチームを組むという、非常に珍しい大会ですが、どのような想いからこの形式で開催することになったのでしょうか。
まずは大会のアンバサダーであり、自身も同大会に出場されるバドミントン元日本代表の池田信太郎選手に、大会開催の背景を伺いました。
スポーツ界は、意外と横のつながりを作るのが難しい?
「私は現役を引退して2年ほど経つのですが、現在は2020年東京オリンピック・パラリンピック大会アスリート委員を務めさせて頂いていることもあり、スポーツジャンルの垣根を越えて、様々なアスリートの方と交流させてただける機会が増えました。
ただ、スポーツ界って、実は同じ競技以外で横のつながりを作るのが意外に難しいんですよね。そんな中で、コミュニケーションをとれる場所を作りたいという想いから、この大会を開催させていただくことになりました」
スポーツでの交流に最適なのは「ゴルフ」
「アスリートのみなさんそれぞれに専門種目がある中で、何か1つのスポーツで交流をしようと思った時に、最適なのはやはりゴルフなんですよね。非常にフェアな競技ですし、経験だけあっても上手くなる競技ではありません。
相手のスコアで勝ち負けが決まりますが、主だっては自分との戦いです。勝ち負けや数字にこだわりすぎることなく、アスリート同士が切磋琢磨しあって、楽しんでほしいという想いがあります。
また、他のスポーツに従事していた選手と交流することは、アスリートにとって大きな財産になるんですよね。一度こういう場所で会うと、食事会で一緒だったというよりも深い関係が築けるんですよ。平気でゴルフの話を2時間とかしてしまいますから(笑)」
ゴルフは引退後のコミュニケーションにぴったり
「今回は第1回目の開催になりますが、第2回、第3回と継続的に続けていって、『アスリートがゴルフをはじめたときに参加する大会といえばエアトリカップ!』と言われるような大会になればいいなと思います。
通常、第1回目を開催するのが一番大変なんですけど、今回ですらメンバーがかなり豪華ですからね(笑)来年以降、どんなメンバーが集まるのか非常に楽しみです。
また、一般の方もご参加いただきます。私たちアスリートも引退して社会のことも知っていかなくてはならないなかで、学ばせていいただくことも多いと思いますので、コミュニケーションを取り、良い関係性を築きながらプレイできればと思います」
3人のプロが語る。一流アスリートが「ゴルフ」にハマる理由とは?
各スポーツを極めた一流アスリートの方々は、なぜ現役を引退した後にゴルフを楽しむのでしょう?
今回は大会に参加していたトップアスリートの方々に、ゴルフを始めたきっかけや、他のスポーツにはないゴルフの魅力についてお話を伺ってきました。プレイ中のオフショットとともにご紹介します。
「ゴルフとフィギュアは似ている気がする」本田武史選手
「ゴルフを始めたのは現役時代からですね。当時の拠点だったカナダの自宅近くにゴルフ場や練習場所がたくさんあったので、他の人よりも高いハードルを感じることなくゴルフをはじめられる環境だったと思います。仲間内でゴルフの大会のようなものを開くという話があったときに、参加することになったのがきっかけで練習をはじめました」
「氷の上と陸の上で、戦うフィールドは全然違いますけど、基本的には自分との戦いという部分ではゴルフとフィギュアは似ている気がします。両者ともメンタルが大切ですからね。
ただ、プロとしてゴルフをやっているわけではないので、一番は楽しむことを意識しています。もちろんスコアを更新したい気持ちはありますけど、それよりもコミュニケーションをとりながら皆でラウンドする。それがゴルフ最大の魅力ですから」
「リハビリとして始めたのがきっかけだった」山本隆弘選手
「現役時代、ぎっくり腰になってしまい、当時診てもらっていた医者の方に『普段の運動とは逆回転の動きをすると良い』と言われたことがきっかけで、リハビリの一環としてゴルフをはじめました。引退してからは、身体を動かすという側面以上に、色々な方たちと交流を深める場としても楽しんでいます」
「アスリートの方々もそうですけど、異業種の方とも同じ条件で楽しめるスポーツって、なかなかないんですよね。ましてや1日かけてラウンドを回るわけですから自ずと仲も深まってきます。年齢が関係ないスポーツということに加えて、ゴルフは優秀なコミュニケーションツールでもあると思いますね」
「世代を超えたコミュニケーションが図れる」小塚崇彦選手
「私の場合は、ゴルフ好きの父親の影響が大きいですね。昔の写真をみると、子ども用のクラブを握ってたりしいて、物心がつく前から自然とゴルフに触れていたみたいです。自分の意思で始めたのは、高校生くらいの頃にプレステのゴルフゲームにハマったのがきっかけでした。
それから大学の頃にも年2〜3回くらいラウンドを周る程度でプレイしていたんですが、ちゃんと本格的に練習し始めたのはここ数年ですね。知り合いのコンペに招待されたのがきっかけで、徐々にハマっていきました」
「ゴルフの素晴らしいところって、世代を超えたコミュニケーションが図れるところだと思うんですよ。年齢的に離れた方とでも、普通にラウンドを回って会話を楽しめる。ラウンド中の会話も鮮明に覚えていますし、コミュニケーションが濃密です。年齢を重ねてもプレイできるという面でも、生涯かけて続けるスポーツや趣味として最適だと思います」
ホールインワン達成者が!エアトリCUP大会結果
各グループ、和気あいあいと会話を楽しみながらラウンドを回っている様子が印象的だった「第1回エアトリCUP」。ラウンドを終えた後、クラブハウス内の会場では表彰式が行われました。
グループ対抗戦、一般の部、スポーツ選手の部の他、「ドラコン賞」と「ニアピン賞」のそれぞれが順次発表される予定でしたが、各賞の発表前に衝撃的なアナウンスが。なんと、記念すべき第1回大会にて「ホールインワン」を達成された方がいたのです!
何十年とゴルフを続けている方でも、ほとんど見たことがないというホールインワンの達成に、参加者は盛大に盛り上がっていました。
一般の部優勝・阿部さんの喜びの声
一般の部で優勝を果たしたのは、山本隆弘選手と同グループでラウンドを回った阿部さん。アウト35、イン34のトータル69という圧倒的なスコアが発表された時、会場は「すごい!」とどよめいていました。
阿部さんは「いい調子で回れました。普段接する機会のないアスリートの方と会話をしながらラウンドを回れて、とても楽しかったです。また、次回ぜひ参加したいと思います」と、充実ぶりを語ってくれました。
「スポーツ選手部門」優勝者は、元プロ野球選手!
注目のスポーツ選手部門は、トップのスコアが3人並ぶという大接戦。大会のルールに則り、スコアが並んだ場合は最終18ホールのスコアが低い選手が優勝となります。
その結果、惜しくも第3位は元プロ野球選手の片岡篤史選手、第2位は水泳の北島康介選手という結果に。
惜しくも優勝を逃した北島選手は、表彰式にて自身がオリンピックで語り流行語大賞も受賞した「チョー気持ちいい」になぞらえて「チョー悔しい!」と叫び、会場を沸かせていました。
そして、見事優勝を勝ち取ったのは元プロ野球選手の西崎幸広選手。表彰では優勝の喜びを語ると共に、北島選手の決めゼリフ「チョー気持ちいい」を披露。まさかの展開に、北島選手も大爆笑していました。
西崎選手は「記念すべき第1回大会で優勝できて、本当に嬉しいです。まっさらなトロフィーに自分の名前が刻まれるんですから、とても光栄です」とコメント。次の大会の優勝者が誰になるか、いまから楽しみですね。
最高のコミュニケーションツールだからこそ、ゴルフにハマっていく
大会中、アスリートのみなさんが口を揃えて語っていたのが、「ゴルフはコミュニケーションをとるのに最適なスポーツ」ということ。自分との戦いという側面が強く、年齢や立場を気にせず楽しめるゴルフは、プレイする人を選ばない「フェアで開かれたスポーツ」という印象を受けました。
また、ラウンドで築いた関係性は継続することが多く、プライベートでも深い仲になることが多いのだそう。「人生100年時代」と言われている現代。生涯を通して楽しめる趣味を見つけることは、人生をより豊かにしてくれるはず。
多くのスポーツ選手が引退後に始めるように、ゴルフに年齢は関係ありません。来年のエアトリCUPを目指して、そして一生楽しめる「生涯スポーツ」として、今からでもゴルフを楽しんでみてはいかがでしょうか?
上位成績
- 1位:西崎幸広 80(39/41)
- 2位:北島康介 80(40/40)
- 3位:片岡篤史 80(39/41)
- 4位:和田一浩 83(41/42)
- 5位:斉藤和巳 83(44/39)
- 6位:槙原寛己 86(46/40)
- 7位:城 彰二 87(43/44)
- 8位:池谷幸雄 88(40/48)
順位・選手名・グロス(アウト/イン)となっています。
PR:エアトリCUP
写真:ゴルフライフ
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。