MAG2 NEWS MENU

コロナ禍なのになぜ?メルセデス・ベンツがトヨタを抜いた理由とは

多くの企業を苦しめ続けているコロナウイルスの影響。コロナ禍以前よりも売上が下がった企業が多いなか、メルセデス・ベンツはコロナ禍真っ只中でも大きな利益を出しました。これはなぜなのでしょうか。今回のメルマガ『【退屈な人生からの脱出法】鴨頭嘉人が教える「成長を続ける大人の情報源!チームカモガシラジャパン」』ではその秘密を教えるとともに、自分の身を自分で守るための秘訣を自動車業界の動きから読み解いています。

炎の講演家・鴨頭嘉人さんが活動のとっておきの裏話をほぼ毎日届けてくださるメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

トヨタ車1台当たりの利益額は何円でしょう!?

このコロナ禍の状況の中で、我々の中には売り上げが下がったり、利益が出なくなったり、資金がショートしてしまったりという悩みを持っている人が多いと思います。

これは、政治のことも含めた大きな問題であって、個人の力だけで乗り越えられるものと乗り越えられないものがあると考えています。

しかし残念ながら、日本は経済において、国が守ってくれるという状況には全くないので、自分の身は自分で守ることが必要です!

今日は、自分の身は自分で守るためのヒントをお伝えします*\(^o^)/*

最近のニュースで、2021年の世界ランキングのデータが色々出ていますが、その中で自動車業界のデータが出ました。

特徴的だったのは、メルセデス・ベンツグループがトヨタ自動車を抜いて、1年間の利益額で世界一に輝いたことです。

元々トヨタ自動車は、販売数も利益額もトップで世界ナンバーワンの自動車会社だったのですが、ベンツに抜かれてしまいました!

なんと、メルセデス・ベンツグループは、2021年のコロナ禍の真っ只中で、しかも半導体不足で大変だった時期に、前年比で4.4倍の利益を出しています!とんでもなくすごいことだと思います!!

それにしても恐るべしですよね(≧∇≦)グループ全体の売上高が日本円で約3兆7,305億円と売上高も前年に対して9%のプラスになっています。

売上が9%しか伸びていないのに、利益が4.4倍になっているのです。経費の削減なども影響することはありますが、そんなことで4.4倍の利益にはなりません。勘のいい人は、なぜそうなっているのかわかりましたね♪

炎の講演家・鴨頭嘉人さんが活動のとっておきの裏話をほぼ毎日届けてくださるメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

そうです、メルセデス・ベンツは価格を引き上げたのです!

らに、メルセデス・ベンツの賢い点は、最高級クラスでありベンツの主力商品である「Sクラス」の価格を上げたことです。

以前にもお伝えした情報ですが、コロナ禍において色々な業界で業績アップや業績ダウンがある中で、一つの共通点として富裕層の消費は上がっているのです。

なぜかというと、富裕層は年に何度も海外旅行をしていたのに、それが出来なくなりお金が余っています。その分、高いものを買うからです。

ですので、アパレルでは Louis Vuitton やHermes、GUCCIが過去最高益を出していますし、ダイヤモンドや時計もめちゃくちゃ売れています。

高級車も、ものすごく売れているのです。メルセデス・ベンツでいうと、売れるのは最高級のSクラス。そんな時に、Sクラスの価格を上げたのはすごいことです。

そのことによって利益が4.4倍の約3兆7,305億円というむちゃくちゃ大きな業績につながったのです!

これだけでも、値上げによって利益額を増やすことは、生き残り戦略において超絶重要であることがわかると思います!

『ビジネス実践塾2days』 では、この値上げをどのように効果的に行うかということを具体的にお伝えします。もし、具体的な方法を知りたいという方がいらっしゃったら、4月15日、16日の『ビジネス実践塾2 days』にご参加いただきたいと思います(≧∇≦)

ビジネス実践塾2days

炎の講演家・鴨頭嘉人さんが活動のとっておきの裏話をほぼ毎日届けてくださるメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

自分の身を自分で守るためのヒントがもう1つあるのでお伝えします*\(^o^)/*

それは、自動車1台当たりの利益額が、会社によって全然違うということです。

ちなみに、トヨタ車の1台当たりの利益額はいくらだと思いますか?

なんと、1台当たり21万円だそうです!驚きました!自動車はなんだかんだで400万円から500万円くらいになるにも関わらず、1台当たりの利益が21万しか出ないのは大変なことです。

それに対して、メルセデス・ベンツは1台当たりの利益が平均55万円でトヨタ自動車の2倍以上となっています。

これがどれくらい大きく利益額に跳ね返ってくるか……想像がつきますよね。

トヨタ自動車は薄利多売なのです。ちなみに1台当たりの利益が一番少ないのは、フォルクスワーゲンの6万円です。

工場や原材料にむちゃくちゃお金がかかっていますから、これは相当な台数を売らないと間違いなく利益が出ないですよね。投資をしようと思ったら、利益額の中から投資するわけですから、本当に大変だと思います。

参考までですが、ポルシェ1台当たりの利益額は210万円でトヨタ自動車の10倍です。ですので、ポルシェはそんなに台数を売らなくても利益額は確保できます。

ちなみに、1台当たりの利益額が一番高いのは、フェラーリです。フェラーリ1台当たりの利益額は1,060万円!これ、やばくないですか!トヨタ自動車の50倍です!

だからフェラーリはそんなにたくさん生産しなくてもいいのです。10台売ったら約1億600万円、100台売ったら10億6,000万円の利益額となります。ブランドのすごさがよく分かりますね!

このデータから我々が考えるべきことは……

薄利多売はやめること。トヨタ自動車になろうとしないことです。トヨタ自動車の1年間の販売台数は約1,050万台です。多分ほとんどの方は1,050万個も商品を売れないと思います。

だから、フェラーリを目指したほうがいいのです。つまり、商品1個当たりの利益額を増やして、販売数は少ないままで利益を出すということです。

皆さんもぜひ商品の利益額、つまり飲食店なら1品の料理、アパレルなら1枚の洋服コンテンツビジネスなら1つの商品販売、これらについていくらの利益額が確保できているかということを見直してみてください。

このことは、我々のような小さきものの生存戦略において、超絶重要なのです!これが、自分の身を自分で守るためのヒントです*\(^o^)/*

炎の講演家・鴨頭嘉人さんが活動のとっておきの裏話をほぼ毎日届けてくださるメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

image by:Christopher Lyzcen / Shutterstock.com

鴨頭 嘉人この著者の記事一覧

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「YouTube講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 【退屈な人生からの脱出法】鴨頭嘉人が教える「成長を続ける大人の情報源!チームカモガシラジャパン」 』

【著者】 鴨頭 嘉人 【月額】 ¥980(税込)/月 初月無料 【発行周期】

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け