富士ゼロックス、来春に社名変更 欧米に販路拡大へ
富士フイルムホールディングス(HD)の完全子会社、富士ゼロックス(東京)は6日、社名を2021年4月1日付で「富士フイルムビジネスイノベーション」に変更すると発表した。富士フイルムのグループ企業であることを明確にし、欧米市場を中心に、複合機など事務機器の販路拡大に取り組む。
富士ゼロックスは、米事務機器大手ゼロックスとの間で、ブランドの使用や販売地域のすみ分けなどを規定していた技術契約について、現行契約が満了する21年3月末で終了。契約を更新しないことを米ゼロックスに通知した。
富士ゼロックスは、富士フイルムHDと米ゼロックスグループの合弁会社だったが、富士フイルムHDが19年11月に完全子会社とした。
富士ゼロックスは、技術契約によって販売地域がアジア太平洋地区に限られているが、21年4月以降はその制約がなくなる。技術契約終了後も別途、米ゼロックスへの製品供給は継続する。(2020/01/06-10:55)