令和初、歌会始の儀 皇后さま17年ぶり出席―お題は「望」・皇居
令和初となる新年恒例の宮中行事「歌会始の儀」が16日午前、皇居・宮殿「松の間」で行われた。今年のお題は「望(のぞみ)」。天皇、皇后両陛下や皇族方、天皇陛下から招かれた召人(めしうど)、選者、入選者の歌が、古式にのっとった独特の節回しで披露された。
療養中の皇后さまが歌会始の儀に出席されたのは17年ぶり。上皇ご夫妻は代替わりを機に今回から参加しない。
天皇陛下は公務などで保育園や学校を訪問した際、子供たちの将来が明るくあってほしいと願う気持ちを詠んだ。皇后さまは、被災地でボランティア活動をする若者が、人々に復興の希望と勇気を与えていることを歌にした。
秋篠宮さまは昭和天皇と那須御用邸の屋上から星空を眺めた思い出を、同妃紀子さまは昨年9月に訪れた岩手県釜石市で、子供たちが育てたヒマワリを見て明るい気持ちになったことをそれぞれ詠んだ。
1万5324首の一般応募から選ばれた入選者10人の歌も披露。入選者で最年少の東京学館新潟高校3年篠田朱里さん(17)=新潟市=の歌が最初に詠み上げられた。(2020/01/16-12:13)