万博公園で聖火リレー コース周回、一般客入れず―大阪

2021.04.13
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by 時事通信


一般観客の立ち入りが制限された万博記念公園内で、聖火を手に走る競泳五輪銅メダリストの寺川綾さん=13日午前、大阪府吹田市

一般観客の立ち入りが制限された万博記念公園内で、聖火を手に走る競泳五輪銅メダリストの寺川綾さん=13日午前、大阪府吹田市

 新型コロナウイルスの感染拡大により、公道での実施が中止された大阪府内の東京五輪聖火リレーが13日、万博記念公園(吹田市)で始まった。園内への一般の観客の立ち入りは制限され、ランナー1人につき4人まで家族らの観覧が認められた。府内のリレーは14日まで。
 ランナーは、太陽の塔の周辺などに設定された全長約3キロの周回コースを、1人約200メートルずつ走り聖火をつないだ。
 普段は親子連れらでにぎわう園内だが、ランナーたちはこの日、静寂の中を粛々と走行した。沿道から見守った家族らは声援の代わりに、拍手したり持参した寄せ書きを掲げたりしてエールを送り、ランナーも手を振って応えた。夫の晴れ姿を見に来た久米範子さん(61)は「家族だけでも来られて良かった。一生の思い出になる」と感激した様子だった。
 ランナーの浜田裕美さん(49)は「すがすがしく走らせてもらった。少し寂しかったが、家族らも手を振って応援してくれた」と笑顔。上田智さん(35)は「(無観客は)残念だったが、こうして聖火をつなげることができて良かった。これが日本選手の力になればと思い、楽しく走れた」と話した。
 リレーは当初、府内18市町で行われる予定だったが、「」の大阪市への適用が決まった1日、吉村洋文知事が同市内での中止に言及。本番がさし迫った7日、府全域の中止と同公園での代替策を表明した。(2021/04/13-12:04)

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