三井住友銀、頭取に福留氏 来年4月、高島氏は会長
三井住友銀行は15日、高島誠頭取(64)が会長に就き、後任に福留朗裕専務(59)が昇格する人事を正式発表した。来年4月1日付。福留氏は海外経験が豊富で、国内の主要取引企業との関係も深い。6年ぶりのトップ交代で、経営環境の変化に対応するとともに、海外展開を加速させる。
福留氏は旧三井銀行出身。三井住友銀は、旧住友銀行と三井銀の後身である旧さくら銀行が合併して発足したが、三井銀出身の頭取は初めてとなる。国部毅会長(68)は退任し、兼任する親会社三井住友フィナンシャルグループの会長に専念する。
東京都内で記者会見した福留氏は、「地政学リスクの高まりやインフレの進行など非常に不透明な環境にある中、グループの発展に最大限貢献したい」と意気込みを語った。
高島氏は、自身が福留氏を指名委員会に推薦したと明らかにした上で、「通算16年弱に及ぶ海外勤務経験は大きな力だ」と理由を述べた。(2022/12/15-19:07)