近年欧米では、日本語のひらがなや漢字は「クール」と評価されており、ファッションにも取り入れられるなど、人気がでているそうです。NY在住で『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者・りばてぃさんは、先日ニューヨークでの歩行者天国で開催されていたガレージセールでも、漢字を書かれた置物を見かけたそうです。果たしてその漢字はなんと書かれていたのでしょうか?そして、その目的とは?
海外ですっかり定着した日本語の人気
先日、ウェスト・ビレッジを歩いてると、通りを1ブロック歩行者天国にしてストリートフェアを開催していた。
ニューヨークでは春の暖かくなったいまの時期から、毎週末、どこかしらでストリート・フェアを開催していて、たいがい食べ物の屋台などの出店が定番となっている。
(ご参考)●NYストリートフェア
今回、遭遇したのは、そういうタイプのストリートフェアではなく、近所の人たちが集まって、ガレージセールを一斉に開催する感じのストリートフェアだった。
ガレージセールとは、ガレージという名の通り車庫や倉庫一掃セールのことで住宅街で頻繁に見かける。
例えば、雑貨や食器、服など要らなくなった中古品や、中にはけっこう古いがらくたのようなものも多いが、中にはアンティーク商品もあるので意外とお宝に遭遇することもあったりする。
近年でかなり話題になったのは、3ドルで買った中古の食器が220万ドル(2億2千万円)で売れたという話も。
実は千年前の珍しい中国の食器だったのだ。
(ご参考)
・‘Bowled’ over! NY family buys bowl for $3 it sells for $2 million
他にも珍しいコインで実は高値がつくものとか、購入したアート作品にお金が隠されていたなんてこともあったりとガレージセールはいろいろ夢が膨らむ場でもある。
そんなことは滅多にないけども、ブラウンストーンのアパートの前でそこに住んでいるらしき方々がそれぞれ販売する中古品を見て周るだけでもけっこう楽しい。
その中に、日本語の漢字で、「安い」の「安」が書道で書いてある置き物を発見。
よく日本の屋台や市場で見かける「安い」の文字だ。
がらくたを売ってるので安いよーという意味でおいてあるのだろうか?
でも、すぐ横に立って中古品を販売する年配の女性は2人ともアメリカ人だ。
もしかしたら日本語がわかる方々なのかもしれない。
もしくは、ニューヨークには書道のクラスを開催しているところがあるのでもしかしたら、そこで習った漢字なのかもしれない。
このあたりは立地が良いのでアパートの家賃は高めだし、海外の文化に興味があるという方も少なくはないはず。
アメリカでは、皆さんご存知のように日本語のひらがなや漢字はアート作品のようだと人気。禅の精神に対する敬意もあるのだろう。タトゥー入れてる人もいる。
日本語そのものがアートっぽいということで高級カジュアルウェアのデザインになってたりもする。
しかも、街中でこのブランドの服を着ている人けっこう見かける。
(ご参考)
・英系ブランド、スーパードライ(Superdry)が日本のイメージ向上に貢献?
そう、これはイギリス生まれのファッション・ブランド。
そんなわけで日本製じゃなくてもわざわざ日本風の製品には日本語が使われていることも珍しくない。
・・・なーんてことを思いながら先ほどのガレージセールで見つけた「安い」の「安」と書かれた置き物をよく見たら、ちっちゃい文字で英単語の「Tranquility」の文字が!!
「Tranquility」とは、落ち着きとか静寂、平穏、安らぎという意味。
ほー、なるほどー。
というこは、これは、「安い」の「安」ではなく、どちらかというと安らぎとか安心の「安」だったのだ。
日本人なら、「安」だとやっぱり『100円セール、激安!』をイメージしちゃうので、「安」ではなく、「静」と書くように思う。
日本語って面白い。
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