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なぜ優秀な男は仕事すべてのギリギリOKラインを把握しているのか

「この場合、ギリギリどこまで許されるんだろう」ー。コスト、値引き、納期など、ビジネスの現場で判断を迫られる「限界点」の数々。それらを正しく知って調整できれば、もっと肩の力を抜いて仕事ができるかもしれません。でも一体どうすればそのスキルは身につくのでしょうか。そんな疑問に、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんが回答してくださいます。

独断専行で乗り切るスキル

あなたがどうしても独断専行をせざるを得ない場面に立たされたら、何をどこまでやれるのか、超えてはいけない境界線はどこに引かれているのか? これが咄嗟に出て来ないのであれば、その件についての独断専行は止めた方が良いんです。

どんな場合にも限界点を超えてしまったら取り返しなんてつかないんですから。ギリギリここまでならどうにかなるはずだという読みはいつでもしておくべきなんです。その読みは数字が登場するあらゆる場面で行えるんです。これを日常的にシミュレーションするのが訓練になるんです。例えば、締め切りの日付けや時間が出て来たら、

 ● ギリギリまで延ばしたらいつまで大丈夫なんだろうか?

と考えるのです。在庫数や不良率という数字が出て来たら、

 ● コストに影響しない限界はどれくらいなんだろう

と考えてみるのです。この思考をクセにしておくと、人によって数値に幅があることに気付きます。ある人は本当の締め切り(ここを超えたらホントにアウトになってしまう線)の2日くらい前にセットするけど、別の人はこれが3日前だったりするんです。そういうクセを掴むだけでも有力なアドバンテージになるんです。

初めのうちは当たりませんよ。そんなに簡単じゃありませんから。でもやっているうちにドンドン精度が上がっていきますから。物事ってそれほどリジットに作られているわけじゃなくて、お互いが相応の誤差というか許容差を持って組み立てられているんです。その感覚は人によって千差万別なんです。同時に仕事のありようによっても、この差は広くなったり狭くなったりするんです。自分の仕事でこの感覚を掴むのは非常に大事なんです。

これが分かると効率よく仕事が出来るようになりますから。いつでも全力疾走している人はこの感覚を養うと良いと思います。

次に大事なのは、この許容差誤差を利用した時の関係者の反応です。許容差が存在することと、それをあなたが使うということは全然別の問題ですから。そもそもあなたがそれを使うことを許してくれないかも知れません。でも別の人ならOKとかね。誰がどの程度耐性を持っているのかを知らなければ、これを使った時に揉めるわけですよ。

というか、社内での人間関係や派閥ってこの感覚を共有出来るものどうしで作られるんですから。つまりここにも人それぞれのギャップがあるんです。それを理解した上で、

 ● どうやってそのギャップにアクセスするか

という方法論を考えるわけですね。ここが調整能力となるわけです。

これは権力を使う人、泣き落とす人、相手を持ち上げて納得させちゃう人、仕事だから仕方ないよね的に突き放す人、貸し借りの関係にして後々精算する人、相手の気付いていない問題解決策を提示してギャップそのものを消し去ってしまう人などなど様々なタイプが存在します。ここはどれが良いかではなく、自分が一番使いやすいワザは何か? で考えるべきなんです。私は泣き落としって全く出来ないんです。肌に合わないというか、キャラ的にそういう振る舞いが気持ち悪く感じるんですよね。反対に私は最後のやり方が得意だったりします。

ですからここは、自分はこのやり方でスキルを高めようというのを決めてそれを磨いた方が良いと思います。ただし、仕事だから仕方ないよね的に突き放すのは、最後の手段にしないとあなたが刺されますからね。これは恨みを買うだけで、どうしてもこれ以外に方法が無いという時以外は使っちゃダメだと思います。

そしてこれまた、相手のある話ですから、調整すべき相手によって臨機応変に変える必要もあるんです。ホントは権力を使うのは好きじゃ無いんだけど、この人にはそう言った方が話は早いし、納得感も高いんだよね、ということもあるんです。

つまりこの問題って、限界点を探るのと同じく、日常のビジネスに於ける観察力の問題なんですよ。人や仕事をどのレベルで観察しているのかでどちらもあるレベルになれちゃうんです。

だから漫然と仕事をしたらダメなんですよ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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