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「ネイルが認知症に効果」がヒント。老人を笑顔にする新サービス

ハイキング、ゲートボール、囲碁将棋などジャンルに違いはあれど、自分が楽しめることに打ち込んでいる時のお年寄りの表情はとても生き生きとしています。女性であれば「美」に関することで輝く方もいるでしょう。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、高齢者にワクワクをプレゼントする新たなビジネスの事例を挙げながら、その必要性について考察しています。

高齢女性

喫茶店に入って来た、70~80代のおばあちゃん2人話題はネイルについて。月1回、2人でネイルに行くと言います。季節に合わせて、ネイルを変えるそうです。夏は花火、正月は金色。そんな話をするふたりの目はキラキラと輝き、笑顔で明るく、とても楽しそうです。可愛くも見えます。いくつになっても女心は変わらぬもののようです。

いま、「福祉ネイリスト」という存在が注目されつつあります。介護・福祉施設を訪問して高齢者向けのネイルサービスをする人たちです。施設にいて、自由に外出できない高齢女性であっても、「美とファッション」への想いは強く、いつまでも美しくいたいと願っています。

身なりを気にする女性は、ほんの少し口紅をつけるだけでも、表情が明るくなり、元気が湧いてくると言います。化粧品メーカーが施設の高齢女性に化粧をするという活動があります。化粧をすることで、日常生活にメリハリと潤いを与えるのです。若い頃のワクワク感が戻ってきて、元気になるようです。化粧療法とも言われています。

これと同じ作用のあるのが、ネイルなのです。特にいまの高齢女性は、ネイルの経験が少ないので、なおさらワクワクするのです。このワクワクする気持ちが病気を予防することにも繋がっています。認知症にも効果があるということは、学術的にも検証されています。

【寄稿】ネイルを塗るだけで認知症の症状が改善?! ネイルが持つ「認知症」への可能性の学術的検証に成功

歳を取っても、女性は女性。いつまでも美しくありたいもの。ここに、ビジネスチャンス! そして、社会貢献も。高齢者に若い心を取り戻してもらう、商品・サービスを開発すれば、その市場はとてつもなく大きなものになります。自由に遣えるお金を持っているのも高齢者です。不要なものにはシビアですが、楽しいことにはお金を遣ってくれます

高齢者を元気にすることができて、ビジネスをも成功させる。こんな素晴らしいことはありません。

介護・福祉施設で洋服を販売する服屋さんがあります。自由に外出できない高齢者にとって、非常に嬉しいサービスです。特に女性は、「服を選ぶ」という行為に目を輝かせます。女心を取り戻す瞬間です。そのワクワク感が、生きる糧にもなっているのです。

もっともっと普及して欲しい、高齢社会の必須サービスだと思います。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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