何気なく口にした一言や悪気があって取ったわけではない行動で、奥様や恋人、はたまた職場の女性を不機嫌にさせてしまったという経験がある男性、多いのではないでしょうか。そんな「男性には理解不能な反応」にもきちんと理由があるとするのは、カップル成立率50%以上の婚活スペシャリスト&異性間コミュニケーション講座考案者の佐藤律子さん。佐藤さんは自身のメルマガ『佐藤律子の本当は教えたくなかった禁断のモテ術』でその理由を記すとともに、家庭でも職場でも使える「女性が笑顔になる対応」をレクチャーしています。
男性の何気ない「○○して!」が地雷になる
ある共働きの夫婦。夫が仕事から帰ってきて、妻にひと言。
「部屋が汚れているから掃除したら?」
さて、この言葉には3つの地雷が含まれています。おわかりになりますか?
- 汚れているという事実に気づいたのなら自分でやればいいのに!
- わたしだって仕事から帰ってきて疲れているのに
- なんでわたしばっかり掃除しなくちゃいけないの?
夫はただ、部屋等が汚れているから掃除をしてキレイにして欲しいと、目で見て気づいたことを言っただけ。しかし、働く妻に対してはやっちゃいけないNG行為です。
専業主婦だったらOK。専業主婦は家事が仕事であって、それを放棄して掃除等の家事もせず、ダラダラTVを見ているのであれば「家庭を守る」妻の役割をしていないので、「部屋が汚れているから掃除したら?」と言って当然OKです。
しかし、妻はワーキングマザーで、外で働きながら子育てもしています。そうであるならば、権利は外で働く男性と同等です。仕事で疲れているのも同じ。家でくつろぎたいのも同じ。家事をするのも同じ。
そうです。共働き夫婦は夫も妻も同じなのです。
特に、2.の「わたしだって仕事から帰ってきて疲れているのに」が一番の地雷。「わたしの今の状況にも気づいてよ!ちゃんとわたしを見ていないでしょ?」という言葉が隠れているのです。
女性は男性から「ないがしろ」にされるのが一番イヤ。もともとは「無きが代(なきがしろ)」からきているとされています。
「ないがしろ」の「無い」は、「存在しない」「所有していない」「暇(時間)がない」「(物事が)行われない」「必要がない」「(~をする)気持ちがない」「生存していない」などの意味があるのです。
女性は、異性間コミュニケーション的に解説すると自分の「存在価値」を大切にする生き物なので、自分を「無かったモノ」として扱われる「ないがしろ」にされることを嫌がります。
女性は存在的動物だから。
いるだけで価値がある生き物なのに、存在していない、生存していない、そんな扱いをされるとムカつくのです。男性が思う以上に傷つくのです。
「部屋が汚れているから掃除したら?」
大げさかもしれませんが、妻にとって屈辱的とも言える言葉を使って軽々しい扱いをしたということになります。
わたしが夫に腹を立てるシーンは真剣な話をしているのにずーっとスマホの画面から目を外さない。わたしをちっとも見ないで「ふーん、そうだね」とか適当に返事をする。これは、わたしだけではなく全世界の女性が男性に腹を立てる行為です。
このときの夫の正しい姿勢は、わたしと対面に座ってスマホを置いてテレビを消して少し前傾姿勢になってうんうん頷きながら話を聴くこと。このポジションをとってくれたら全世界の女性が男性に笑顔になります。
マジで。
こういう実践的なコミュニケーションを異性間コミュニケーションでは教えております。
男性の方にアドバイス。
「女性は、無視しない、軽んじない」
これさえ頭にたたき込んでおけば彼女や妻が急に不機嫌になったりしません。ビジネスのコミュニケーションでもトラブルはだいぶ回避されます。今週だけでもいいから「女性を無視しない、軽んじない」と意識して過ごしてみてください。きっと、女性の笑顔をたくさん見ることができて大きな変化を感じることができるはずです。
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