7月24日、台湾中部の「台中市」で2019年に開催予定だった国際スポーツ大会「東アジアユースゲームズ」が、中国の圧力によって中止になりました。この決議の多数決で唯一賛成に回らなかった国が、ほかならぬ日本です。台湾では、日本が「棄権」したことに「感動」の声が挙がっています。台湾出身の評論家・黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、この中国の暴挙がかえって「日台の絆」を深めたとし、日本でも2020年の東京オリンピックに「台湾名義」で選手を出場させようという声が拡がっている現状などを詳しく紹介しています。
※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2018年7月31日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。
【台湾】国際大会を中国に阻止され、かえって強化された日台の絆
● 台湾での国際スポーツ大会中止 中国が圧力 総統府「スポーツへの政治介入」と非難
世界各国に「一つの中国」を押し付け、
2019年8月に台湾中部の台中で開催予定だった国際スポーツ大
同日、日中韓やマカオ、モンゴル、北朝鮮など、9カ国・
台湾総統府はこれに対し、「スポーツに対する粗暴な政治介入だ」
この大会の前身は東アジア各国・
開催予定地だった台中は、
もちろん、台中市の林佳龍市長は、東アジア・
● 台湾・台中市が異議申し立て 東アジアユース競技大会中止で反発
中国が、この大会の中止を申し出た理由は、
そして、
中国が主導する東アジア・オリンピック委員会(EAOC)
会議が24日、北京で開かれた。委員長の劉鵬氏は、 台中市の大会開催権剥奪を主張し、 委員の挙手で開催権を剥奪するかどうかを採決することを提案した 。 劉氏は中国の全国人民政治協商会議外事委員会副主任を務める要人 。
同日の会議には、委員長の劉氏と中国、台湾、韓国、北朝鮮、
日本、モンゴル、香港、マカオの委員の計9人が出席していた。 劉氏の発言で委員たちはざわついた。台湾の委員は、「 来年の大会は台湾が初めて五輪ルールを適用して開催する大会だ。 東アジアユース競技大会の参加の機会を奪ってはならない」 と反発した。日本の委員は、『14年に台中市の開催が確定した。 開催権の剥奪はやり過ぎだ』との意見を出した。
会議は圧倒的多数で中止が決定したわけですが、
これに対して中国側の報道は、
● 台湾で開催予定だった「東アジアユース競技大会」、台湾が日本に感謝しているぞ=中国メディア
蔡英文総統も、この決定には黙っていられなかったようで、
● 台湾・台中市が異議申し立て 東アジアユース競技大会中止で反発
台中市では、
どちらのコマーシャルも現役の若い選手が登場する、
2020年の東京オリンピックに向けて、「台湾」
そして、東アジア・オリンピック委員会(EAOC)
数年かけて準備を進めてきたこのイベントに対し、
中国がボイコットを表明した。 これは若いアスリートたちの権益を無視した行為だ。しかも、 中国は不合理な理由によって、 この国際競技大会の開催を取り消した。 台湾住民はこれを受け入れることができない。 国際社会におけるスポーツを愛するあらゆる人々にとっても、 これは認められないことだろう。
中国政府は長年、各国の内政に干渉するようなやり方を繰り返し、
なりふり構わずに国際社会における台湾及び台湾住民の生存圏に圧 力を加えてきた。それは、外交上のさまざまな圧力だけでなく、 各国航空会社への台湾に関する表記変更要求、 民間のこども向け美術イベントへの圧力、 そして近年はスポーツイベントにまで干渉している。
例えば2016年に開催されたパラリンピックや長年準備を進めて
きた2019年東アジアユースゲームズの開催など、 いずれも中国から粗暴な圧力を受けている。 国民の権利を全力で守るため、政府は決して軽々しく譲歩しない。 また、台中市が引き続きその権益を追求することを支持する。 同時に我々は国際社会に対し、 中国のこうした国際行為が国際社会の安定、安全、 福祉に極めて深刻な傷をもたらすものであることを重く受け止める よう呼びかけたい(台北駐日経済文化代表処より。 全文は以下のリンクから)
蔡英文総統は、大会開催は「スポーツのため、台中市のため、
それにしても、
このメルマガでもお伝えした通り、
追い込まれた中国が、
米中の貿易戦争は目下、激化しつつあり、人類史には、
現在進行中の米中の貿易戦争も、
その戦争がいつ終結するのかを予想するのはとても難しく、
中国は、すべてが政治の国です。スポーツ、音楽はもちろん、
では、中国からの横暴についてどうすればいいのでしょうか。
台湾における「正名運動」の総責任者は、
日本でも、台湾の選手を「台湾」
● 台湾2020東京
1996年の台湾の総統直接選挙のときに、
この時の日本の首相であった橋本龍太郎元首相は、
それでも周辺諸国は、
今、日本の国会はアメリカに追随して「台湾関係法」
日本も世界を変える力があることについては、「台湾関係法」
image by: 蔡英文 Facebook
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2018年7月分
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