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デジタル時代にあえてプリントの良さも。スマホの家族写真整理術

手軽だからついついたくさん撮って、スマホの中に大量に溜まっていくわが子の写真データ。ときどき整理しないと見るのも面倒になってしまいます。最近は、赤ちゃん時代の写真を自分だとわからない子もいるのだとか。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんが、「あとから見つけやすくする」整理の仕方を教えてくれます。さらに柳川さんは、何度も繰り返し見るためにプリントもオススメ。過去の頑張りなどを写真で振り返ることの効果も伝えます。

写真整理で意外な効用ゲット?

Question

子どもが生まれてからしばらくは写真をプリントし、アルバムに整理していましたが、小学校に上がった頃から、スマホに入れっぱなしになり、整理ができないまま膨大な量になってしまいました。整理が難しいです。(中学1年男子、3年女子のお母様より)

柳川さんからの回答

我が家も同様でした。整理収納アドバイザーの方に教えて頂いたのは、まず、全てを一度に手を付けるのではなく、1年分ずつ、3年分ずつなど期間を区切って整理すること、次に、要、不要の判断は時間を掛けず、「5秒で決めること」などです。この2つができた後の整理の仕方をお伝えします。

1.写真を分類する

要、不要が判断できた後の作業は「分類すること」です。まずは、飾っておきたい写真を選びます。その他の写真は、日付順や、乳幼児時代、小学生時代など子どもの成長順にまとめ、フォルダに分けて保管することで、すぐに欲しい写真データを見つけやすく整理できます。

2.保存したものは消去する

スマホで撮影した写真を、クラウドやフォルダにデータ保存したら、スマホからは消去しましょう。すき間時間を見つけてこまめに整理することをお勧めします。

3.プリント保存も一考

プリント保存のメリットは、何度も手に取り、繰り返し見られて、家族と共有できることです。最近では、スマホの中に写真がしまわれていて、なかなか見る機会がないために、自分の赤ちゃん時代の写真を見ても、それが自分だとわからない子どももいます。

プリント保存する場合、子どもがいつでも見られるように、軽くて持ち運びしやすいものを選びましょう。また、毎年増えていくものなので、定番物の同じアルバムにすると、本棚に並んだときに見た目もスッキリします。

家庭教育アドバイス…「見返すほどに価値を増す」

子どもが落ち込んだり、挫折したりしたとき、親としてできることの1つは「子どもに共感」すること。加えて、もう1つできることがあります。と言うよりも、ぜひしてほしいことがあります。

それは、これまで頑張ってきたことを思い出させ、周囲も、子ども自身もそれを認めることです。そこで写真の出番です。写真は「自分が頑張ってきた証拠」だからです。

頑張る姿、悔しがる姿、達成感溢れる姿など、瞬間瞬間を捉えているからこそ、その写真を見て当時の感情が蘇ってきます。また、一緒に写る親の姿を見て「一緒に喜んでくれた」「いつもそばにいてくれた」「愛されている」という感情も出てきます。こうした感情は子どもの「自己肯定感」を高めます。また、自信を取り戻し「自己効力感」も高まります。

人の記憶は思いの外あやふやです。写真に撮ったものを家族で見返すことは、当時の感情を思い出し、「夜泣きで大変だったけど、私は頑張ってたな」と親自身の自己肯定感があがったり、「部活でこれだけのことをやってきたんだ」と子どもが自信を取り戻したりできるとても素晴らしい時間です。新婚当初の写真を見て、「お父さんお母さんみたいな家庭を持ちたい」などと家族の大切さを感じたりするかも知れません。

デジタルデータがなく、プリントしてアルバムに整理するのが当たり前だった頃は、家族みんなで写真を見る団らんの場がありました。子どもの思いを共有する時間でもあったのです。写真の整理を通して、家族と思いを共有する時間を作ることをお勧めします。自己肯定感や自己効力感がアップすること間違いなしでしょう。

image by: Shutterstock

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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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