MAG2 NEWS MENU

日本発の「台風消滅装置」30年前の図面と野心はどこに消えたか?

南西方面から日本に近づいていた台風14号は、東海や関東をかすめるように東に進むようです。実は、台風そのものを消滅させる技術の研究と開発に本気で取り組んだ経営者がいたことをご存知でしょうか。メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』の著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、そんな夢のような技術を実現させようとしている大阪の「太陽工業」創業社長・能村龍太郎氏について紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2019年10月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき) 国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

台風消滅技術はいつ完成するのか? 稀代のアイデアマンが残した図面と野心

日本列島を破壊する大型台風

アメリカを襲うハリケーンもそうだが、日本列島を蹂躙する台風の勢力は年々大きくなる一方である。 確かに台風がもたらす雨は「恵みの水」として農業には欠かせない面もあった。 しかし、近年の大型台風は農業の基盤そのものを破壊する勢いがある。

【関連】巨大台風が襲う日本には「ハリケーン・ハンター」で救える命がある

台風の進路を自由に変える技術?

日本政府は事態を重く見て、2019年から「ムーンショット型研究開発制度」の対象に「台風の洋上の進路を操作して日本上陸を回避する技術」を認定した。 とはいえ、研究はまだ始まったばかり。

台風の進路を自由に変えるような技術がいつ完成するのか、見通しは立っていない。 地震の予測も思うに任せない状況下で、果たして台風の進路を思うように操る技術が開発できるのだろうか。

進路変更どころか「消滅させる」技術の研究も

実は、台風の進路を変えるのではなく、台風そのものを消滅させる技術の研究と開発に本気で取り組んだ経営者がいた。

大阪に本社を構える「太陽工業」の創業社長・能村龍太郎氏である。

戦後の混乱期に、食料の買い出し用のリュックサックを生産し、後には「太陽テント」を世界ブランドに仕上げた立志伝中の経営者だ。

東京ドームやアメリカのデンバー空港で採用されたテント構造の生みの親でもある。

将来の食料危機に備え、琵琶湖の湖底に飲料水や保存用食料を備蓄するテント製の収納器を開発するなど、稀代のアイデアマンでもあった。


30年前にあった「台風消滅装置」の図面

筆者は日本列島周辺の海底に眠るメタンハイドレートの開発と安全な回収に向けて、生前の能村氏とさまざまな議論を重ねたものだ。 その能村氏が自信たっぷりに図面を見せてくれたのが「台風消滅装置」であった。

移動する台風の目に向けて「ヨウ化銀」ミサイルを撃ち込むことで、海面温度を低下させ、台風を雲散霧消させるという触れ込みであった。

既に30年近く前の話である。 「国際特許の申請もしている」と、熱弁を振るう姿が今でも思い出される。 残念ながら、能村氏の逝去に伴い、この野心的な技術はお蔵入りになってしまったようだ。

実は、似たような研究はアメリカでも中国でも進んでいる。

ぶっちゃけ、大阪御堂筋パレードを快晴の下で開催させてきた「晴れ男、能村龍太郎氏」の遺産を「ムーンショット計画」でも最大限に生かしてもらいたいものだ。

(『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』より一部抜粋)

<購読開始ですぐ読める! 10月配信済みバックナンバー>

2020年10月配信分
  • 【Vol.210】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(10/9)
    1.ホワイトハウス・ギフトショップトランプ勝利記念コインを販売開始!
    2.トランプ大統領と金正恩委員長共通点:自己中ビジネス
  • 【Vol.209】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(10/2)
    1.アメリカ史上最悪!?大統領候補によるTV討論会ハチャメチャぶり
    2.コロナウイルス禍進行する福島原発“汚染水タンク満杯”問題

いますぐ初月無料購読!

 

<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>

2020年9月配信分
  • 【Vol.208】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(9/25)
    1.2022年北京冬季オリンピックを持ち上げるバッハ会長思惑
    2.創設75周年国連総会アメリカ対中国・ロシア連合
  • 【Vol.207】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(9/18)
    1.菅新総理コロナ対策中身スカスカ!?
    2.オクトーバー・サプライズに打って出る可能性が高いトランプ大統領
  • 【Vol.206】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(9/11)
    1.どうする?選挙資金が足らなくったトランプ大統領!プーチン、ヘルプ!?
    2.バイデン候補仰天発言:白熱電球を発明したエジソンなく、黒人部下だった!?
  • 【Vol.205】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(9/4)
    1.暴露本が絶えないトランプ・ファミリーゴタゴタ愛憎劇
    2.北朝鮮内部何が?:金正恩委員長妹、与正姿が消えて1か月

2020年9月のバックナンバーを購入する

 
2020年8月配信分
  • 【Vol.204】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(8/28)
    1.アメリカ大統領選挙を陰操るロシアプーチン大統領
    2.西側諜報組織“ファイブ・アイズ”に加わりたい河野太郎防衛狙い
  • 【Vol.203】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(8/21)
    1.11月大統領選挙前にプーチンと緊急首脳会談を模索するトランプ
    2.ポスト・コロナ経済中国がアメリカを圧倒か
  • 【Vol.202】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(8/14)
    1.“アメリカ女帝”誕生か?副大統領候補になったカマラ・ハリス上院議員
    2.世界初コロナワクチン開発に成功したと豪語するプーチン大統領
  • 【Vol.201】浜田かずゆき の『ぶっちゃけ話はここだけで』(8/7)
    1.コロナに関係なく毎年25万人が医療ミス死亡するアメリカ
    2.コロナ影響を吹き飛ばそうと高級国産車勝負するベトナムビングループ

2020年8月のバックナンバーを購入する

 

浜田かずゆきこの著者の記事一覧

かつて人気を博したニッポン放送オールナイトニッポンの「世界びっくりニュース」を彷彿とさせるべく、フランクな語り口で、知られざる内外の『ぶっちゃけ話』をお届け致します。

例えば…
「爆買い」中国人観光客を上回る金額を日本で消費している国がある!?
「発明王エジソン」の遺言を頼りに、無料の無限エネルギー開発に成功した企業がある!?
「不動産王」にしてアメリカ大統領候補トランプ氏に、北方領土問題解決の秘策あり!?
…その他耳よりの情報が満載!

有料メルマガ好評配信中

  メルマガを購読してみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』 』

【著者】 浜田かずゆき 【月額】 ¥550/月(税込) 【発行周期】 毎月 第1〜第4金曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け