カレー、ラーメン、スイーツ、生花、時計、スキンケアグッズなど、変わり種の自動販売機が次々に登場。コロナ禍により売上が低下した実店舗や人との接触を極力避けたい利用者を助けています。今回の『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、著者で人気コンサルの永江一石さんが、食べ物の自販機ビジネスの可能性を問われ「あまり広がらない」と回答。物珍しさで1回だけ買ってみる人はいても、小さいビジネスにしかならないだろうと伝えています。
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今後の自動販売機ビジネスの可能性
Question
自動販売機ビジネスの今後についてご意見をお聞きしたいです。最近、ラーメンや、餃子などを販売する自販機を多く見かけます。自分の顧客も居酒屋経営の傍ら、各所に自動販売機または無人販売スポットを展開しております。
遅れ馳せながら当社も握り寿司で参入すべく動いております。よろしくお願い申し上げます。
永江さんからの回答
食べ物の自販機販売は、コンビニや飲食店・スーパーがある中で利用する理由がないのであまり広がらないと思います。
飲み物の自販機なら100メートル先のコンビニに行くまでもなくその場で飲みたいからニーズはありますが、ラーメンや餃子なんてコンビニの方が種類も多く鮮度管理もされていて美味しいし、飲食店やテイクアウトもそこら中にあるのでわざわざ利用する理由がありません。
今買っている人も物珍しいので1回使うだけの人だろうと思います。毎日近くの自販機で缶コーヒーを買うことはあっても、毎日餃子やラーメンを買うことは想像できないですよね。カップ麺の自販機だって、わたしが学生時代からありますが全く普及していません。
握り寿司も、そこら中にコンビニやスーパーのお寿司があり、飲食店でもスシローなど安価なチェーン店も多いのに、わざわざ自販機で買いたいような場面は少ないでしょう。
食品の自販機を利用するのは、例えば湖に釣りに来て周りにコンビニがなく寒いから傍にあるカップ麺の自販機で買うとか、コンビニのないホテルの自販機でビールと一緒に販売されている柿の種を買うなど、他の購入手段がない時に限られると思います。
本当に小さいビジネスで良ければありかもしれませんが、商品作りも大変なのでお勧めはしません。あるとすれば、ビールの自販機の横に魚介類を使ったおつまみ自販機(煮物や干物の缶詰とか)を作るとかはあるかもしれません。
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