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木村拓哉はドケチなのか?ドラマ撮影現場のある行動が物議&NGワード解禁で見せる本当の姿

9日に最終回を迎える木村拓哉(49)主演のドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)。低視聴率による打ち切り説まで出たドラマですが、終盤はしっかりと盛り返して二桁をキープ。さすがはキムタクといったところでしょう。しかし、そんな木村拓哉によからぬ噂が…。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんがその真相に迫ります。

木村拓哉の差し入れ報道とアイドル哲学

SNSで芸能ニュースを何気無く眺めていたら、こんな記事が目に止まりました。

『アサジョ』の“中居正広は高級弁当だったのに…木村拓哉の差し入れ報告に「ケチくさい」の指摘”という記事です。

キムタクが『未来への10カウント』の現場に差し入れた大量の『マクドナルド』のハンバーガーという報道に、ネットで“ケチくさい”、“キムタクならもっと高価な物を用意するイメージが…”という声が上がっているということを取り上げた記事です。

ただでさえこのドラマの低視聴率に関して“打ち切り”だの“キムタク神話崩壊”という悩ましい状況が続いているのに、さらにキムタクの古傷に塩を擦り込むような報道です。

しかしドラマの収録現場には数え切れない程潜入取材している私に言わせてもらえば、マックのハンバーガーを“差し入れ”とは言えないのでは…というのが正直な感想です。

芸能界には昔から暗黙のルールがたくさんあります。

その中のひとつには、CM契約を結ぶタレントが出演しているドラマの現場に、そのスポンサーが陣中見舞いをするのが慣習になっているということがあります。

例えばNHKの大河ドラマの控え室辺りに行くと、演者が出番を待つ前室のテーブルの上に、それぞれのタレントが契約しているスポンサーの陣中見舞い差し入れが、あたかも品評会のようにズラッと並んでいます。

その佇まいはタレントたちへ“頑張れ!”と、背中を押しているようにも感じます。

ですから今回の記事は、正確には“キムタクの差し入れ”ではなく、“キムタクのスポンサーのマクドナルドからの陣中見舞い”という意味合いが正しいと思います。

これで“ケチ”だとか中居君の高級弁当(これももしかしたら中居君のスポンサーからの陣中見舞いかも…)と比べられるキムタクはあまりにも可哀相過ぎだと思いますよ。

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私が目撃した“差し入れ”で評判が良かったのは、4年程前の『コンフィデンスマンJP』の長澤まさみの現場でした。

千葉県成田市郊外で撮影されていた現場に、昼食時間に合わせて登場したのは、何とシェフさん付きのキッチンカーでした。

時期的には寒風吹きすさぶ頃でしたから、スタッフや演者が行列をなして待つシェフが調理したパスタと肉料理から立ち上る湯気は、冷えた肉体に生命力を蘇らせるような、そんな感覚の差し入れだと感じました。

このキッチンカーは長澤による差し入れだと後日確認できたのですが、『コンフィデンスマンJP』シリーズを観る度に、私の頭の中にはあのキッチンカーの長い行列がフラッシュ・バックするのです。

冷えた弁当をレンチンするよりよっぽど気の利いた“差し入れ”は、ドラマに関わる全ての関係者を鼓舞するものだと学び知りました。

木村拓哉が動画で語った衝撃の一言

キムタクといえば、6月5日の『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』の発言には少し驚きました。

番組内でドラマのスパーリング・シーン秘話をリスナーが質問したのですが、そこで自らの“ぎっくり腰”体験を赤裸々に語ったからです。

「久々にやったンすよ、ボク。ぎっくり…」
「体が動かなくなって…さらし巻いて撮り終えましたね、あのシーン…」

11月にキムタクも50歳を迎えますが、メリーさんが御存命だったらこの下りは絶対にオンエアを許さなかったでしょうね。

ぎっくり腰…急性腰痛症は10代20代の若者にも起こり得る症状ですが、キムタクとぎっくり腰は結び付けてはいけないワードだと、メリーさんなら判断するような気がします。

“木村拓哉”は『HERO』や『ロングバケーション』の“木村拓哉”でいなければならないのです。これは超人気アイドルを極めてしまった悲しい性です。

そしてこれは、故・ジャニー喜多川さんが生前漏らしていたアイドル哲学でもあります。

“体が動かなくなった”とか“単純にヤバいです”という一般人目線でのコメントは“木村拓哉”にとってNGワードなのです。

もしかしたら『未来への~』の視聴率は、天国でジャニーさんとメリーさんがキムタクに聞こえるように鳴らしている警鐘なのかもしれないですね。

“Youは木村拓哉なの! 寄る年波には勝てないけど、『木村拓哉』は『木村拓哉』で有り続けないといけないの! わかった?”…と。

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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by : 遊戲基地 / CC BY 3.0

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