韓国民主党の党代表候補である李在明氏の周りで起こる謎の死。それについて彼自身が言及し、多くの物議を醸しています。韓国在住歴30年を超える日本人著者がメルマガ『キムチパワー』の中で李在明氏の発言に何を思ったのでしょうか。詳しく語っています。
嘘つき李在明
共に民主党の党代表候補である李在明(イ・ジェミョン)議員は夫人キム・ヘギョン氏の法人カード流用疑惑と関連して調査を受けていた参考人が最近亡くなったまま発見されたことについて、「わたしと何の関係があるのか」と主張し物議を醸している。
李議員は30日、江原道江陵市(カンウォンド・カンヌンシ)のグリーン都市体験センターで、党員や支持者らとトークコンサートを開き、「この韓国が『ムダン(巫女)の国』になったせいか、何の関係もないことを特定の人(李在明)になすりつけているのではないか」とし、このように語った(ムダンというのは、韓国独自のシャーマニズム文化で日本でいえば陰陽師のようなイメージ捉えることができるだろう)。
李在明は「(私と)何の関係もない人が検察・警察の強圧捜査に耐えられず、『マスコミと検察が私を殺そうとしている』と亡くなった人もいる」と話した。
李在明のこのような発言は、大庄洞開発関連捜査のうち、柳漢基(ユ・ハンギ)前城南都市開発公社開発事業本部長など、自身の疑惑と関連した人物が死亡することに対して与党などからの攻勢が続くと、自分は無関係だという点を主張したものと解釈される。
さらに、大統領選挙当時から尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫妻の意思決定にムダンたちが影響を与えていると(李在明は執拗に発言してきた経緯があるが、それとこじつけることで間接的に尹錫悦批判を狙ったものとみられる。
李在明は夫人の法人カード疑惑と関連した参考人が死亡した後、これに対する言及をこれまで控えてきた。
権城東(クォン・ソンドン)・「国民の力」党代表職務代行兼院内代表が自分(李在明)に向かって「(李在明と関連した)疑惑ごとに疑問の死が続いている。今回が4度目だ」と述べたことに対しても、李在明は強く批判した。
李在明は「どうしてそのような発想ができるのか疑問だが、望ましくない悪性呪術的思考の影響を受けたのではないか」と指摘した。
李在明はただ、「ムダン」に言及した自身の発言が問題になりうることを念頭に置いたものか、「私は民衆宗教としてムダン信仰を尊重する」としながらも「しかし国家の運命を左右するとか、与党代表の政治的判断に影響を与えるなどで悪用されてはならない」と語った。
李在明に関しては、不動産関係だけではなく弁護士費用不正代納、組織暴力団との癒着問題など、少なくとも10個の疑惑は確実にあり、しかもその一つ一つが重大な案件ばかりだ。
7月27日に亡くなった状態で発見された今回4番目の人も、李在明との深い関係があったことで知られている(李在明は己の発言で自分は知らない、俺とは一切無関係だなどほざいているが…。この人は嘘でもなんでも自分の都合に合わせて何でも何度でも、即興で演じられる特殊の才能の持ち主だ)。
一部のメディアからは他殺説も出ているようだ。李在明と暴力団との癒着関係を考えるとそれも十分ありだなと思わざるを得ない。李在明の深い闇をあまりにも多く知っていたわけなので。
しかも現在尹錫悦大統領があまりにも無様な姿で政治をやっているから、このままいくと5年後には反対党に負けること確実だ。
そのときこの悪辣な李在明が大統領にでもなったら…と考えると想像もつかない。人の命をなんとも思っていない唯物論者が政治の実権を握ることになるのだ。
それだけは韓国のためにも(さらには日本のためにも)避けなければならないのだけれど…。
(無料メルマガ『キムチパワー』2022年8月2日号)
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