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中居正広の“余命デマ”とは? 盲腸がん報道前から「来年中に訃報」憶測拡散も、中身は医学的根拠なしワクチン陰謀論

復帰したばかりの元SMAPでタレントの中居正広(50)が、さらに1ヵ月の休養を取るとテレ朝系「中居正広のニュースな会」や、ニッポン放送「中居正広ON&ON AIR」にて自らの口で語り、業界やネット上で波紋が広がっている。いずれも具体的な病名や症状には言及しておらず、それがかえってさまざまな憶測を呼んでいるようだ。中居の「うやむやにしたいので、何があったか言いたくない。ごまかしたいので、皆さん、ごまかされてほしい」という言葉の真意は、ネット上に流布している「中居の発病はコロナワクチン接種が原因だ」という“陰謀論”を信じさせないための配慮だった可能性がある。いまネット上でどんな「デマ情報」が拡散してしまっているというのだろうか?

中居 正広が自身の病状を説明したくない理由とは?

先月26日、デイリー新潮は中居の長期欠席の原因は「手術」だったことを報じ、今年7月に急性虫垂炎で緊急入院して手術したときに「病気」が発覚したとしていた。新潮は「病名」を一度は公開したものの、数時間後に削除している。

【関連】中居正広、本人公表前の「病名」報道に批判の声。レギュラー番組「欠席」相次ぎファンから心配の声も

その後、憶測だけがネット上で広がり、中居本人からの説明が待たれていた。9月にはレギュラー番組の収録を「欠席」しており、その「手術」の内容に注目が集まっているタイミングだった。一時復帰したときには、その「激ヤセ」姿も話題となっていた。

そんな中居は4日、休養のため1カ月間の活動休止を自身の事務所公式サイトで発表。休養前の最後の仕事となった、ラジオ「中居正広ON&ON AIR」で、「診てもらった先生(医者のこと)やスタッフといろいろお話しして、こういう流れになりました。体力的にも筋力とかも落ちていて、休む前のコンディションに戻れるのは2週間くらいかもしれないし、余裕を持って1ヶ月かな」と説明。

病名や症状について「具体的なこと何も言っていない。濁していると言うことは、なんとなくごまかしている」「うまくごまかされていただきたいな」とし、「プライド?見栄?エゴ?かな」と説明した。

なぜ中居は、ここまで頑なに病名を公表しなかったのだろうか? それには、巷で「ひどいデマ」が拡散していることが原因にあるようだ。

「元SMAPメンバーが亡くなる」デマリーク動画の中身

とある動画投稿サイトにアップされたその動画は、「元SMAPのメンバーの一人が死ぬ」といったニュアンスのタイトルがついており、いかにも不吉だ。

この動画を投稿した男性は、ニュースで有名人が体調不良で休業したり、がんを告白すると、その人物が過去にコロナワクチンを接種した履歴を挙げ「コロナワクチンはゆっくり時間をかけて死に至らしめる殺人兵器」だと、根拠のない情報のみで言い切っている。

この動画は、公開日がデイリー新潮の報道前だったこともあってネット上で拡散。これに影響を受けたと思われる類似動画も多数アップされている。

しかし、動画内容をきちんと検証してみると、これが「まったくのデマ」であることはすぐにわかるのだ。

なぜ、この動画が信用できないか、なぜなら「神経」や「うつ」などの医学用語をいくつも並べながら、まったく根拠不明なことばかりが語られているからである。

医学的根拠なし。デマ発生源は「ワクチン陰謀論」か

この動画では、

「コロナワクチンの成分が脳幹膜を突破して、脳幹に入り込んでホルモンを作る酵素の生成ができなくなる」
「体内にホルモンが生成できなくなることで、自律神経、運動神経、感覚神経全てダメージを受ける」
「精神も落ち込んでうつになりやすく自死につながり、コロナワクチンの副作用のために、発見されたときからステージ4以上の重いがんになる」

などと、もっともらしい医学用語を並べながら、さも発病がワクチン接種が原因であるかのように断定する言葉ばかりが並んでいる。

この男性は過去にも、人気女優が長期休養をとった際やベテラン俳優が自死を遂げたときも「ワクチン接種が理由だ」と主張した動画をアップしている。

また男性は、「そんな体調不良のときにも、足裏マッサージは有効で、足裏のツボを抑えることで、免疫力が向上する」などと根拠不明なアドバイスをしながら、著名人だけでなく一般の人の病気や体調不良も全て「コロナワクチンが理由だ」と主張し続けているようだ。

動画内には実際に存在する医学用語も多く使われているが、医学的に全く根拠がなく、聞いたこともない「学説」ばかりが紹介されている。

これらは、体調が悪い人発表された後に「ほらね、やっぱりコロナワクチンのせいで病気になった」と、理由を後付けされたものだ。原因不明の体調不良になった人は「そう言われれば、ワクチンのせいかもしれない」と、ワクチン陰謀論に同調してしまう可能性もあるため、信じてしまう人がいるのも事実だろう。

Twitter上でも、こうした「ワクチン陰謀論」が大量に拡散しており、この手の情報発信者の多くが「反ワク」などと呼ばれる「反ワクチン派」で、一部の偏った思想の信奉者のようである。こうした根拠のないデマが、これ以上広まらないことを願うばかりだ。

各界の有名人が、中居に「ねぎらい」と「応援」

中居の休養発表を受けて、芸能界などの各界から「ねぎらい」と「応援」の声が多く集まった。

「中居君と忘年会の約束をしました。楽しみです」とツイートしたのはダウンタウンの松本人志で、12月には元気に戻ってくることを祈っていた。

中居が司会を務めた番組に出演して「百獣の王」としてブレイクした武井壮は、「中居さん心配 しんどい思いしてないといいなあ、早く元気になって欲しい がんばれ中居さん」とエールを送った。

爆笑問題の田中裕二は、TBS系「サンデー・ジャポン」で「中居くんらしい言い回しで、もう何十年とほとんど休んでいないからね。ゆっくり休んで元気になって戻ってほしいと思います」とエールを送り、これには太田光も同調した。

同じくTBS系の「アッコにおまかせ!」では、陣内智則が中居を「日本一のMC」と絶賛。陣内によると、中居は本番では台本が全て頭に入っており、スポーツ番組でも、バラエティでも、歌番組でも、広げるところは面白く膨らまして、締めるところはキチッと締める中居の司会能力を讃えた。和田アキ子は、陣内の言葉を「いい薬になる」とうなずいていた。

宮根誠司は読売テレビ「ミヤネ屋」で、「中居さんは日本唯一、4番のホームランバッターでありながら、1番2番や5番6番もできる司会者」と、その実力を認めた。

また、ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」も、オフィシャルブログの中で「なかいくん、たまっち!でのやくそくは~ずっとまってます。まずは、ゆっくりとして、またげんきになってあいましょう!じんぐうきゅうじょうで、まってます」とメッセージを送った。

中居は、フジテレビ系「World Baseball エンタテイメントたまッチ!」で、つば九郎がホームゲームに2000回試合出場したご褒美に中居からプレゼントをもらうことを約束をしていたという。つば九郎にプレゼントを渡すためにも、しっかり休養して「元気な中居くん」として早く戻ってきてもらいたいと願うばかりだ。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: 「中居正広のニュースな会」公式HP

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