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WBC優勝が完全にかき消した? なぜ道端ジェシカ逮捕は話題にならないのか

侍ジャパンの3大会ぶり3度目の世界一で幕を閉じた第5回WBC。無傷の7連勝で世界を制した日本代表は「歴代最強チーム」と称され、国民の盛り上がりも過去最高レベルの大会だったといえるかもしれない。その裏で、ファッションモデルの道端ジェシカ容疑者(38)が合成麻薬MDMA所持の容疑で逮捕された。正直、「そういえばそうだった」という人もいるはずだ。著名人の逮捕劇の中では過去一レベルで盛り上がっていないのである。

数字を持っているのはジェシカの逮捕より……

3月20日、道端ジェシカがMDMA所持の容疑で警視庁に逮捕されたとの第一報が流れた。通常、芸能人の逮捕は大衆の大好物であり、マスコミ各社も一斉に報じる。現に、多くのメディアが道端に関する様々な情報を報じている。だが、翌21日はWBC準決勝、日本ーメキシコが行われるタイミングであり、世間の関心は完全にこちらに向いていた。

「通常、芸能人が薬関連で逮捕されるとしばらくはそのネタで持ちます。ネットに記事を上げればアクセス数が伸びるもんだから、各社どんなに薄いネタでも書きまくるんです。取材力のあるメディアの情報をもとに取材もせずに記事をあげても数字が取れる。濡れ手で粟ですね」

そう語るのは、某週刊誌の記者だ。

「だけど今回は違いました。道端が逮捕された後、編集長に『道端ジェシカ過去の奇行』みたいな企画を提案したら『今は野球やれ。大谷かヌートバーでいいよ』と言われた。道端関連のニュースは数字が取れない扱いってことです」

現に、3月21日の夜、文春オンラインが過去のスピード離婚について報じている(初出:週刊文春 2016年1月14日号)。通常、Yahoo!ニュースのコメント欄、通称ヤフコメはこういったネタに食いつき大盛り上がりするものだが、23日現在のコメント数は13。同日の朝に掲載した別の記事に関してはそこそこ賑わっているが、文中に本件とまったく関係ない大谷翔平の名を出したことへの批判コメントも見受けられる。あの文春も、大谷の力を借りないと厳しい……の判断があったのか。

沢尻の時は盛り上がった”キメセク”

今回、道端が所持していたMDMAは、服用することにより高揚感や多幸感を得られるとされている一方、乱用で精神錯乱状態に陥り、死に至るケースもあるものだ。一部では性行為の際に使用する人間もおり、キマッた状態で行為をすることを意味する”キメセク”は、普段の何十倍もの快楽を得られるそうだ。

「同じくMDMAやLSDを所持して逮捕された沢尻エリカの時は”キメセク”を繰り返していたなんてニュースが話題になりましたね。沢尻と道端は交友関係が近かったとの噂もありますし、今回もそういった話が出てくるかなと思っていたんですが、それもほとんどない。この話題性のなさはある意味、異常です」

やはり、侍ジャパンの活躍に熱狂した国民の目には入らなかったのだろうか。

ところが、そうでもない。WBCの話題に埋もれず、奮闘する人物がいた。

遠野なぎこの大奮闘

3月22日の正午、女優の遠野なぎこ(43)の超スピード離婚が報じられた。これは、WBCで侍ジャパンが優勝してから約15分後に第一報が出たニュースである。埋もれるには絶好のタイミングといってもいい。

しかし、遠野は埋もれなかった。それどころか、22日は一時Yahoo!コメントランキングで1位にもなり、WBCにまで勝利した。

遠野なぎこが格の違いを見せつける

芸能人の薬物逮捕と離婚。より世間の関心を集めるのは通常、前者である。だが、今回は後者が圧倒する形となった。

道端ジェシカといえば、姉のカレン、妹のアンジェリカとともにファッションモデルとして活動し、2010年にはパリコレデビューを果たしている。ファッション界では一流といってもいい存在だろう。

しかし、2014年に結婚したレーシングドライバーのジェイソン・バトン氏とスピード離婚。最近はハワイに住んでいたようだが、以前と比べてメディアへの露出は減っていた。

また、今年1月に自身のインスタグラムの投稿をすべて削除。逮捕前の2月27日には“カエルの毒でデトックスする方法”を紹介したりと、自分の格を下げていた感は否めない。

一方、遠野なぎこも過去に2度スピード離婚をした経験の持ち主で、今回が3度目。お騒がせ女優枠だろう。芸能人の格としてはいい勝負だと思ったが、実はそうではなかったのかもしれない。

ちなみに23日現在、WBCに負けていないホットニュースは、女優・篠田麻里子(37)の離婚発表だ。昨年末に不倫報道が出たあたりから世間のバッシングを浴び、神セブンとしてチヤホヤされたアイドル時代からの凋落っぷりがすごいが、まだまだ世間を惹きつける何かがあるのだろう。

侍ジャパンの影響は多少あるとしても、結局は「数字が取れるやつは取れる」ということなのかもしれない。

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image by: REVIVE

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