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今度は黒人文化の否定。「みんなと一緒」の価値観で結託する日本人

黒人文化をルーツに持つ編み込みスタイル「コーンロウ」であることを理由に、兵庫県・姫路市の学校に通う高校3年生が卒業式の場から隔離されていたと報道されました。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、健康社会学者の河合薫さんは、「周りと違うことを否定し続ける日本」に憤っています。

「コーンロウ」は校則違反?

またもや、日本人「普通」刃にな事件おきてしまいました

兵庫県姫路市県立高校卒業式で、3年子生徒、黒人であ父親ルーツ伝統的な髪型=編み込みをしたことを理由に、卒業生用席に着席すことを認められなかったというです。

生徒卒業式を「特別な日」と考え、巻き毛であ髪質でも整って見えよう髪を編み込んだ。これ黒人文化伝統であ「コーンロウ」と呼ばれスタイルだそうです。

ところ、学校に行ったところ、「校則に合っていない。高校生髪形でない」と言われ、生徒指導室で約1時間待機させられました。

卒業式行われ体育館で、他生徒いない2階席につれていかれ、名前を呼ばれても返事しないように念押しされたとか。生徒「式にい意味ない」と考え、両親とともに式途中で帰宅したそうです。

生徒米ニューヨーク出身研究者、母日本人。生徒中国生まれで日米二重国籍で、2018年から母親や兄弟とともに日本で暮らしています。

学校側「校則違反」とす一方で、本件を報じたメディアによれば「校則に編み込み禁止」と書かれてないとか。

また、こ問題を報じたネットニュースコメント欄に、「校則を守らない学生悪い」だ「なんでもかんでも『文化を尊重す』ってやりたい放題かよ?」というコメントも多くみられました。

・・・これっていったい何なでしょうか? 私に全くもって理解できません。

校則っていったい何なでしょうか?

校則といったい、誰ためか? 

なぜ、学校側生徒に歩みよろうとしなかったか? 

周りと違うこと、いつまで日本社会否定すでしょうか。

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今回“事件”、日本社会に根付く「普通至上主義=みんなと一緒」を象徴していようにしか、私に思えません。

同質性高い集団であ日本社会、小さな不一致目立ちます。そことに日本人耐えられない。不一致=目立つ存在ことで、多数派「普通日本人」という意味不明価値観で結託すです。

「普通」という意味不明まなざしに、悩み、苦しみ、生きづらさを感じてい人たちいたところに存在すことすら、「普通」人たちに理解できない。

障害人、LGBT、外国人・・・など普通日本人というマジョリティーからみ出マイノリティー、異物と判断され、「普通」に同化すか、排除されか、たまた屈辱的な扱いに耐えかという、究極選択を迫られます

生徒いない2階席につれていかれ、名前を呼ばれても返事しないように念押し?生徒屈辱的な扱いにたえろ! と言われたです。

1980年代、日本あちこち中学校卒業式に、長ランやら短ランやら、リーゼント生徒いました。いわゆ「不良」と呼ばれた生徒たちです

良かったと言いません。しかし、あ頃にまだ先生たち中に「普通」になれない生徒に歩み寄ろうとす先生いました。

でも、今? 

歩み寄ろうとした結果、「2階席、返事をしない」という透明人間になれってことだったでしょうか。

子供たちに「いろいろな人」と教えてい大人、「いろいろな人」と受け入れようとしてないです。

毎年行われ新卒採用合同企業説明会に“黒スーツ軍団”押し寄せ光景も、まで「国葬」です。企業側どんなに「リクルートスーツじゃなくていい」とアナウンスしても、“喪服”を選ばない学生一向に増えません。

「人それぞれだよね~」だ「個性大切だよね~」と言うくせに、「そ無難だね」と、「みんな一緒」選択をす。服装にまで「普通」を好む日本人マインド、「マスクをずせない」現象を作ってい

専門家言います。今回問題「人権侵害だ」と。ごもっともなご指摘と思います。

しかし、それ以上に問題な「自分頭で考えことをやめてい」日本人です。

これ以上長くなで、今回あたりでやめておきます。

みなさんご意見、お聞かせください。

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image by: Shutterstock.com

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米国育ち、ANA国際線CA、「ニュースステーション」初代気象予報士、その後一念発起し、東大大学院に進学し博士号を取得(健康社会学者 Ph.D)という異色のキャリアを重ねたから書ける“とっておきの情報”をアナタだけにお教えします。
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