結果を出すトップ営業マンは、他の人と何が違うのでしょうか? メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で経営コンサルタント、関東学園大学で教鞭を執る菊原さんは、トップ営業マンの「ちょっとした気遣い」の半端なさを実例なども交えながら紹介しています。
結果を出す人は“ちょっとした気遣い”で差をつける
ちょっとした気遣いで「この人はできるな」と感じることがある。
知人とゴルフに行った時のこと。その知人はトップ営業スタッフ。それも長期間結果を出している。
ゴルフのラウンドが終わりお風呂へ。服を脱いでいる私に「これどうぞ」とお風呂にもっていく用のタオルを取ってくれた。
その時、ちょうど「タオルを取りに行かないと」と思っていた。
その少し前に気が付いて手渡してくれる。この行動ひとつで「だから結果を出しているんだな」と実感した。
気が利く人は普段から“まわりにアンテナ”を立てている。職場なら
- 仲間をサポートするタイミング
- いいタイミングで声をかけ勇気づける
- この場面で自分がどう動けばベストか
などなど。こういったことを客観的、総合的に判断できる。だからこそ、その場に合った行動がとれる。
また、こういった人は“観察眼がある”といった言い方もできる。
- 髪型を変えた
- 新しいネクタイにした
- 香水を変えた
などなど。ちょっとした変化に気付く。
そしてさりげなく「いいネクタイにしましたね」と言ってくれる。
変えたものに関して気づいてもらえると嬉しい。その一言で「私のことに興味を持ってくれているんだ」といった気持ちになる。
また気が利く人は“相手の気持ちを想像できる”といった力がある。
先ほどのお風呂のタオルの話のように「これをしたら相手は喜ぶだろうな」ということが分かるのだ。
通信講座の会員さんとやり取りをしていた時のこと。営業レターとは違うが“お役立ち情報”を作って郵送で送っていた。それで結果を出している。
ただ、ここ最近「なぜか反応が落ちてきた」と悩んでいた。
そこで、私のところに郵送してもらうことに。会員さんは送ると同時に「明日届くと思いますが、その前にPDFで送っておきます」とメールでも送ってくれた。
これはありがたい。こういった気遣いできる人は「素晴らしいなぁ」とつくづく感心する。
できる編集者の方も同じようなことをしてくれる。紙の原稿を送ると同時に「念のためPDFでも送っておきます」といったことをしてくれる。
原稿が届くまでの間、チェックできる。こういった気遣いは本当にありがたい。
トップ営業スタッフはこういった根回しが得意。相手が「こうやってくれたら、ありがたい」ということを常に考えている。だから気が付くのだ。
その一方、苦戦している営業スタッフは「なんでこれをやらないのだろう…」と思うことが多い。
苦戦している営業スタッフは社内の人に配慮ができない。そもそも「事務処理を円滑に進めるために早めにやっておこう」という観点が無い。
気をきかすどころか、全くその気がない。そのくせ「あのスタッフは使えない」などと陰口をたたく。
お客様に対しても――(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年9月22日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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