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経験者は語る。あなたが「子泣きじじい」に殺されないようにするには

自分にとって面倒くさいことって誰しもあると思いますが、あなたはどうやって取り組みますか?ビジネス書のベストセラー作家であり、無料メルマガ「右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】」の著者である鮒谷周史さんは、ご自身が「面倒くさいことが大嫌いだ」と語り、経験から導き出した対処法を語っています。

子泣きじじいに殺されない方法

昔から「面倒くさいこと」が大嫌いだったんですよね。

学生時代であれば、学校の勉強も、学業そのものは(たぶん)そこまで嫌いではなかったはずなのに、学業にまつわる手続き(科目登録とか、レポート提出のルールとか、なんだかんだの事務手続き)が面倒くさい、との理由で勉強を投げ出したり、その結果、留年してみたり。

大学のゼミ選びのときにも、手続きをいつ、どこで、どんな風に進めれればいいのか、その情報を入手するのが面倒くさくて「仕組みは良くわからないけどなんとかなるだろう」と先送りし、返す刀で、親からもらった免許合宿代を使い込み、数週間のブラジル滞在から戻ってきたらゼミの選考が既に終わっていた、なんていうこともありました。

結局、そのまま、当時、たしか学年の2%に満たないほどしかいなかった「ゼミなしっ子」と呼ばれる、所属ゼミなしの人間になってしまいましたよ。

ゼミの試験を受けて落ちた、以前の問題で、話になりません(汗)。

そういえば、数年前に進学した大学院でも全く同じ現象(?)が起こりました。

勉強そのものは苦ではなくても授業ごとに定められたルール?の遵守とか、学生向けに用意されているポータルサイトが使いこなせない(!)、とか、あれこれが重なり、ぶっちゃけ、全てが面倒になったんですよね。

ポータルサイトとか、がんばってログインできても情報があちこち散らばっていて、結局、授業を取る一つにしても何をすればいいのか分からんし、かといって事務方の方にいちいち尋ねるのも面倒くさいし、だからといって、学生同士での情報交換をするのも、それはそれでやっぱり面倒くさい、ということで結局、学校に行かなくなりました(笑)。

社会人になってもこうしたことが頻発し、自分は「骨絡みの面倒くさがり」だから、なにをやらせてもうまくいかないのかな、、、と悩んだりもしたものでした。

でも、今から考えたら、この【根っからの怠け者体質】が良かったんですよね。

面倒くさがりでなければいちいちマメに、ストレスを溜め込みながらあれこれ努力して、取り組もうとしていたはずです。

でも面倒くさがりの怠け者は、あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい、という思いはあれどもいっこうに身体が動かないから、あるときから「面倒なものは面倒なのだからしゃーねーじゃないか」と割り切って(開き直って?)考えるようになりました。

そうすることで予測もできなかったことですが「どうすれば面倒くさいことをやらなくても済むようになるか」という問いが、頭の中で回り始めるようになったんですね。

まさに【認識のコペルニクス的転回】とでもいうべきか、この発想の転換が私にとってのターニングポイントとなりました。

面倒くさいことだけれども頑張ってやろう、と思っている限り、どこまでいっても、面倒くさいことが「子泣きじじい」のようにつきまとい、さらには体重も重くなり、押しつぶされるところまで離れてくれません。

いうまでもありませんが、子泣きじじいとは、赤ちゃんの泣き声で人をおびき寄せ、体を重い石に変えて相手を押しつぶす妖怪。

面倒くさい事案は子泣きじじいに似ていると思いません?

その面倒さゆえに私たちをおびき寄せ、抱えた瞬間、重さを増して押しつぶしにかかるところなんか、子泣きじじいとそっくりです。

私(鮒谷)が、常識を捨てて「面倒なものは面倒なのだからしゃーねーじゃないか」と開き直った瞬間、なぜか子泣きじじいが自分から離れていってくれました。

そう考えると、面倒くさがりや怠け者という資質は上手に使えば長所になり得る、といえそうです。

その特性を素直に認め、「どうすれば面倒くさいことをやらなくても済むようになるか」と脳内言語を変更するだけで【面倒臭いことをやらなくても済む人生を送れるようになった】わけですね。

よく考えたら当たり前の話です。「どうすれば面倒くさいことをやらなくても済むようになるか」と朝から晩まで考え続けるから、

「面倒なこと」の定義も明確になり、面倒事に巻き込まれないような仕組みづくりも捗ります。

(怠け者も、怠けるためには頑張れる笑)

その結果、怠け者のままでも生きていけるようになるのです。

面倒くさがり、怠け者、横着者はけっして頑張ってはいけません。

頑張ろうとするほど、子泣きじじいに殺される確率が高まります。

今日も人生とビジネスを楽しみましょう!

image by: Shutterstock.com

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【著者】 鮒谷周史 【発行周期】 日刊

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