充実した人生を送るために、目標を決めることは重要ですよね。しかし、目標の立て方を間違えてしまうと途端に、達成までの行動が楽しいものではなくなってしまうことがあります。メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は今回、目標の立て方について伝授しています。
自分の夢は、達成不可能?だから何だ!という話
こんにちは、ゆうきゆうです。
元気でお過ごしでしょうか?
さて皆さんは、何か目標を決める時にどのように決めていますか?
人生において目標は重要ですよ。
人間は目標に対して無意識にツッコミをいれてしまう!
目標がないと平地でふらふらと生きている感じになって、どこにもたどり着けないままどんどん老いてしまいます。
例えば
「あの山に登るぞ」
「あの池に行くぞ」
「あの海までたどり着くぞ」
という目標を定めると、1日1日、1歩1歩…と歩いていくことになります。
すると元の所からかなり遠くても良い所までたどり着いたり、その中で筋肉を含めていろいろ成長していたり、良いことがあるのではないでしょうか。
また、例えばマンガやゲームでも「今日中に何かやるぞ」と目標を決めて人間は動きます。
魔王を倒す、国を統一する、誰かに好きになってもらう、というような目標があるからこそ楽しくワクワクして読んだりプレイしたりすることができるのです。
目標がないとハリのあるゲームやマンガになりません。
これは人生も同じで目標は重要です。
しかしながら目標には落とし穴があります。
人間は目標を考えた直後に
「いや、でもこれ無理かな」
「いや、でもこれできないかな」
とストップを掛けてしまう自分がいるのではないでしょうか。
これは多くの人が陥る状況で、例えばあと3ヶ月間に10キロ痩せたいと言っても
「10キロは無理かな」「もうちょっと減らしておこうかな」とか、
部長に出世したいと思っても「でも部長は無理かな、課長ぐらいにしとくか」とか、
もしくは年収どのくらい達成したいって思ったとしても「ちょっと無理かな」と思ってしまいます。
このように目標には必ず実現可能かどうかというツッコミとか横やりが入るものです。
大きな目標が、人生の楽しみに繋がる!
しかしながらそう考えているといつまでたっても行動できずに行動や目標が小さくなっていきます。
「3か月で10キロ痩せたいけど無理だな…3カ月3キロぐらいにしておこう」と減らしていくと、行動が狭まっていってワクワクが減り、その結果目標に対して動こうという気持ちが減っていきます。
マンガで例えてみると、野球チームに入って「甲子園で優勝するぞ」という目標があったらワクワクして「すごいね、頑張ってね」という感じでマンガを気になって読みます。
しかしながら「甲子園で優勝しよう」という目標を立てても、「甲子園無理かな、じゃあ甲子園に出場?いや出場も無理かも…じゃあ地区大会で1勝?2勝?」とどんどん目標が小さくなっていくと、読もうと思わないですよね?
基本的に目標が小さい程マンガも縮こまっていき、つまらなくなっていきます。
魔王を倒すのが目標のゲームだったら楽しそうですが、近くにあるスライムにダメージ1を与えるのが目標でクリア、というゲームだったら誰もちょっとやらないと考えます。
このように目標が高いからこそ頑張れたり、わくわくしたりする部分があると思いますが、目標が低く妥協してしまうと「こんな目標自体いらないや」となってしまいます。
これは皆さん起こり得ることなので、目標に対して重要なのは目標を思い描いた時にこれできるかどうかというツッコミをいれないことです。
自分の目標がどれだけ素晴らしいことなのか、考えてみよう!
ではどうすればいいのでしょうか?
重要なのはこの目標がもし実現したら世界がどう変わるか、どれだけ素晴らしいか、どれだけ意義があるかということを考えて下さい。
「魔王を倒したら世界に平和が訪れて皆も喜ぶだろう」とか、もしくは例えば会社で「こんな事業を起こして成功したらこれは社会的にも意義があるし、自分の人生もすごく幸せになるぞ」というように、
自画自賛のような感じで目標を定めてそれがどれだけ素晴らしいことなのか考える癖をつけましょう。
実現できるかなんてどうでも良いんです。
ですので、それを実行したらどれだけ素敵かということを考えて、そしてそれによって実行・行動していくことを考える癖をつけることが重要です。
目標の立て方、立てた後の思考の仕方を覚えておいて下さいね。
少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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