楽天モバイルの通信品質を巡る議論が、再び注目を集めています。これまで同社のエリア補完を支えてきたKDDIのローミング提供が段階的に縮小される中、都市部でも通信の安定性に課題が見られるケースが報告されているのです。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さんは今回のメルマガで、スマホ業界の新観光スポットと言われるイオンモール津田沼サウスに行った際の通信品質について言及しています。
KDDIローミングを切られた楽天モバイルエリアは大丈夫なのか
今週末は大型連休に突入ということで、スマホ業界の新観光スポット「イオンモール津田沼サウス」に行ってきた。
イオンモール津田沼サウスは旧イトーヨーカドー津田沼店跡地が改装され、今年3月18日に開業した商業施設だ。
ダイヤモンドオンラインが4月28日に公開した「楽天モバイル急成長のひずみ、携帯1000万回線突破の裏で『通信品質悪化』が露呈した理由とは?千葉県のイオンモールに災害用基地局が緊急出動する異常事態」で取り上げられていた。
大きなイオンモールの看板をバックに駐車場に停められていた楽天モバイルの移動基地局車。あまりに美しい光景だったので、思わず足を運んだのだった。
すでに電波やくざさんがXにアップしていたが、楽天モバイルの隣にはソフトバンクも移動基地局車を出していた。
どちらもStarlinkをバックホール回線に使っていた。
音楽フェスや花火大会ならまだしも、単なるスーパーに移動基地局車を出動させるとはかなり異例だ。
写真を撮影し、店内に入って速度測定をしてみた。2日の午前11時過ぎということもあり、人が少なかったためか、下りが10~20Mbps、上りが2Mbps程度出ていた。これであればスマホ決済はなんとか使える印象だ。
確かに移動基地局車が出ておらず、週末の午後となれば「つながらない」とクレームが殺到してもおかしくない。
ダイヤモンドオンラインの記事にあったとおり、KDDIの楽天モバイル向けローミングサービス提供エリアを見てみると、確かにイオンモール津田沼あたりはローミング対象外となっている。
イオンモール津田沼サウス1階のレジ周辺で速度測定したところ、楽天モバイルと同等のネットワーク品質だったことを考慮すると、KDDI自身も苦労している場所なのかもしれない。だからこそ、早急にローミングを切ったのではないか。
KDDIの楽天モバイル向けローミングサービス提供エリアをあらためて見てみると、関東圏でも23区を除く都下、神奈川県、埼玉県、千葉県をはじめ、結構な場所でKDDIのローミングが提供されている。
今年9月がローミング提供のリミットとされるなか、延長されないようだと、楽天モバイルのネットワーク品質がとんでもないようなことになるような気がしている。
果たして、延長なのか、それとも終了なのか。
さすがに9月にいきなり終了が発表されるとは考えにくい。
そろそろ、両社の間で「結論」が出ているのではないだろうか。
この記事の著者・石川温さんのメルマガ
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