仕事ができる人ほど、すべてを自分で抱え込んでいると思われがちですよね。しかし実際には、成果を上げ続ける人ほど「自分でやるべきこと」と「人に任せるべきこと」を明確に切り分けているのです。「6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」として知られる石川和男さんは自身のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の中で、仕事が速い人に共通する「任せる力」と、その考え方がもたらすメリットについて紹介する。
真面目な人ほど、仕事が遅くなる理由
仕事が速い人は、ただ手を早く動かしているわけではありません。
「自分でやること」と「人に任せること」の線引きが上手なのです。
どれだけ頑張っても、自分ひとりで使える時間には限界があります。今日やることを明日に回さず、目の前の仕事を一つひとつ片づけていたとしても、1日に使える時間そのものは増えません。
どんなに優秀な人でも、どんなにお金を持っている人でも、その条件だけは同じです。
私があるとき強く衝撃を受けた言葉があります。
それは、「自分の時間は買えないけれど、他人の時間は買える」という言葉でした。
初めて聞いたときは、本当に雷に打たれたような感覚でした。
まさに目からウロコで、それまでの働き方を根本から見直すきっかけになったのです。
私たちはつい、「時間がない」と言いながら、自分で抱え込むことを当たり前にしてしまいがちです。
でも、よく考えてみると、自分の時間そのものを増やすことはできなくても誰かの力を借りることで、自分が使える時間の総量を実質的に広げることはできます。
これが「任せる」ということの本質です。
以前の私は、何でも自分でやろうとしていました。
人に頼むより自分でやったほうが早いと思い、気づけば夜遅くまでひとりで残業していることも珍しくありませんでした。けれど、その状態を続けていても、仕事は楽にならないし、速くもならない。
むしろ、自分の手が空くまで次に進めないので、全体の流れはどんどん滞っていきます。
そこで意識を変えました。
「この仕事は本当に自分がやるべきなのか」
「誰かに任せたほうが全体として速く進むのではないか」
そう考えるようになってから、仕事の進み方が大きく変わったのです。
この記事の著者・石川和男さんのメルマガ
人に任せることは無責任なことのように感じる方もいるかもしれません。
ですが、任せることは、決して仕事を押しつけることではありません。大切なのは、任せた相手にとっても意味があり、そこに正当な成果や報酬があることです。つまり、お互いにプラスが生まれる形になっているかどうか。ここがとても重要です。
たとえば、自分が行かなくても成立する訪問や、他の人のほうが得意な作業、経験になる仕事、評価につながる役割。そういったものは、視点を変えれば「お願いできる仕事」になります。
面白いのは、この発想は部下や外注先に限らないということです。
実は、上司に任せることだってできるのです。たとえば、往復で何時間もかかる取引先への最終訪問があるとします。その場面で、「部長に行っていただけたら、相手も前向きに条件を再検討してくれるかもしれません。その間に私は別件の重要な見積もりを仕上げます」と提案できたらどうでしょうか。
これは単なる丸投げではありません。上司にとっては、契約の最終局面に立ち会えるメリットがあり、成果としても見えやすい。こちらにとっては、移動に使うはずだった時間を、より重要な業務に充てることができます。
つまり、双方にメリットがあるWIN-WINの形です。
任せるのが上手な人は、こうした「全体最適」で考えています。自分がやることに価値を感じるのではなく、「誰がやれば最もよい結果になるか」で判断しているのです。
実際、多くの職場では、ーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2026年6月11日より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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