9月の韓国訪日客、6割減=落ち込み拡大、旅行控え鮮明に-全体は5.2%増

2019.10.16
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by 時事通信

 日本政府観光局が16日発表した9月の訪日外国人数(推計値)によると、韓国からは前年同月比58.1%減の20万1200人だった。マイナスは3カ月連続で、半減した8月から落ち込み幅が拡大。日韓関係の悪化が続く中、訪日旅行を控える動きがより鮮明となった形だ。
 韓国からの訪日客数は2018年、中国に続き2番目に多かった。全体の訪日客数は同年まで6年連続で過去最高を更新し、今年1~9月も前年同期比4.0%増の2441万7800人。しかし、韓国からの大幅な減少がこのまま続けば、全体を押し下げる要因となりかねない。
 観光庁の田端浩長官は記者会見で、日韓関係だけでなく韓国経済の悪化などを挙げ、「さまざまなマイナス要因があり、状況を注視していきたい」と述べた。
 一方、9月の訪日客数は前年同月比5.2%増の227万2900人。中国が25.5%増の81万9100人となるなど、韓国を除くアジア各国が好調だった。ラグビーのワールドカップ(W杯)の開催が追い風となり、欧州やオーストラリアからの旅行者も大きく伸びた。特に英国は84.4%増の4万9600人で、単月として過去最高を記録した。(2019/10/16-20:06)

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