「男はみんなエッチわよ!」小池都知事の学歴詐称問題を朝日新聞が「報じたくない」ワケ 記者サーの姫から虚飾の女帝へ

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若き日の小池百合子は、男性新聞記者たちにとって“”のような存在だった。男たちは紅一点の彼女に、こぞって活躍の場を提供した。「カイロ大学を卒業した唯一の日本人女性でアラビア語が堪能」という評判が徐々に定着していく。姫はその“虚像”を最大限に利用してマスコミ界や政界を駆け上がり、今は東京都知事のポストに納まっている。このように特異な経歴を持つ小池氏だからこそ、学歴詐称疑惑は7月都知事選を控えた有権者にとって重大な意味を持つ。にもかかわらず、朝日新聞などの大手メディアが、この疑惑をまともに取り上げないのはなぜなのか。元全国紙社会部記者の新 恭氏が解説する。(メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:大手メディアが小池学歴詐称問題を取り上げない真の理由

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乙武氏、落選。朝日新聞の「おかしな記事」に注目

衆議院東京15区の補欠選挙に出馬した「五体不満足」の著者、乙武洋匡氏は予想以上の低得票に沈み、落選の憂き目を見た。

候補者9人中5番目の1万9655票。当選した立憲民主党の酒井菜摘氏との差は実に3万票近くもあった。

小池百合子東京都知事に担ぎ出され、その全面支援を受けることで強気になりすぎたゆえなのか、裏金問題でイメージの悪化した自民党の推薦を拒否し、無所属で出馬したのだが、頼りにした小池旋風は最後まで起こらなかった。

乙武候補の敗戦について、大手メディアは、総じて小池都知事の人気の衰えという観点から報じている。たとえば4月30日の朝日新聞。

乙武氏の選挙は文字通り小池氏が仕切ったものだった。3月末の定例会見で、都民ファ政経塾の講師役などで縁のあった乙武氏の擁立を初めて公表。12日間の選挙戦のうち9日間も応援に入った。・・・「自分以外の選挙で、こんなに力を入れているのは見たことがない」(側近)という奮闘ぶりだった。・・・それだけ注力した末の惨敗だけに「勢いがなくなったと言わざるをえない」(都幹部)とみる声があがる。

小池知事が全力を挙げて応援しているのに「負けすぎ」(乙武陣営)の結果に終わったのは、選挙に滅法強いと思われてきた小池氏に「勢い」がなくなったからだという。

なぜ朝日新聞は学歴詐称問題に「触れたくない」のか

たとえ乙武氏の過去の女性問題を蒸し返されようと、自公の推薦がなかろうと、小池氏に「勢い」があれば乗り越えられただろう。だが、そうはいかなかった。

それなら、なぜ「勢い」がなくなったのかを分析するのがメディアというものである。

が、この記事にはそれらしい記述が見られない。

分析するまでもない。再び小池知事を襲っている学歴詐称問題の影響だろうと目星はつく。

肝心なところに触れることなく、選挙の敗因に関する記事を書こうとするから、おかしな具合になる。

【関連】「そこはダメよ…」小池都知事が弱い部分を責められ「ギャー」学歴詐称でエジプトに握られた弱み 日本の国益に痛みも

大手メディアはこれまでずっと、小池知事の学歴詐称問題の報道には消極的だった。

その理由として考えられることの一つは、「カイロ大学を卒業した唯一の日本人女性でアラビア語が堪能」という「小池百合子像」をつくり上げ、小池氏が政界で出世の階段を駆け上るお膳立てをしたのが、まさに大手メディアそのものであったという事実だ。

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