弊サイトでも既報のとおり、拡大する小林製薬の「紅麹サプリ」による健康被害。同社は該当製品の回収を3月22日に開始したが、その直後から「紅麹コレステヘルプ」がフリマアプリやオークションサイトで飛ぶように売れるという謎の事態が起こった。その背景には何があるのだろうか。
「ひとつの可能性として、小林製薬に対して健康被害を訴えてカネをせしめたいというクレーマーが購入しているということもありうると思います」
こう語るのは50代の男性ライターだ。しかし、と続ける。
「小林製薬は治療費を負担する方針とのことですが、クレーマーが将来的に健康被害の補償を受けるとしても医師の診断書が必要になってくると思われますから、それだけで“爆売れ”するのはやはり考え難いですよね」(同前)
そこで浮上してくるのが、「夫暗殺計画」を目論む妻たちの存在だという。40代の男性ネットメディア編集デスクがこう話す。
「彼女たちが“合法的毒物”として高値で入手しているとネット上でまことしやかに囁かれているんです」
“暗殺”に“合法的毒物”とは穏やかではない。仮に紅麹サプリが“毒物”として用いられるのなら、「夫による妻暗殺計画」という真逆の構図もありうるのではないか。
「SNS上で危惧されているのは圧倒的に“旦那暗殺計画”なんです」(同前)
たしかにX(旧Twitter)上には、こんなポストが多数見受けられる。
<夫に早死してもらいたい妻にコレステヘルプが大人気>
<旦那暗殺用にこれほど便利なものってないよ>
<夫の食事に混ぜれば計画完遂だわ>
その背景には、ネット上で「夫暗殺」が定期的に話題になるという恐ろしい現実があるという。
ネット上に飛び交う「バレない夫の殺害法」
「かなり有名なんですが、『旦那デスノート』というサイトがあります。『旦那に死んでほしい人のための会員制無料SNS』を謳い、夫への不満はもちろん、具体的な“バレない殺害法”なども書き込まれています」(前出のネットメディア編集デスク)
“バレない殺害法”とは一体どのようなものなのだろうか。
「『絶対にやってはいけない旦那さまを殺す方法』として、“不凍液を飲ませて腎不全を患わせる”という手口が紹介されていました。<できるだけ味の濃い、色の濃い料理に仕込み、バレないであろう限界の量を入れ続けることが大事かもしれませんが、やってはいけません>とかもう恐ろしすぎることが書かれてます」(同前)
ほかにもなぜか消臭剤の「ファブリーズ」は食事に混入させたり就寝中に吹き付けたりすると“暗殺効果”があると信じられているという。
しかしこうした手段を実行した際には、当然ながら罪に問われる。こちらの記事に詳しい。
他人の飲食するものに、故意に洗剤などを混入させた場合、傷害罪(刑法204条、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金)や暴行罪(刑法208条、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料)が成立する可能性がある。
「そこで完全犯罪を目指す鬼嫁たちが目をつけたのが“紅麹サプリ”だというんです。もし発覚したとしても、サプリは薬物ではなくあくまで食品ですから罪に問われにくいという読みがあるのでしょう」(同前)
ただし、食品に混入させた異物が「毒物」と認定された場合はその限りではないだろう。実際に健康被害が報告されている小林製薬の「紅麹サプリ」が「毒物」と認定されない保障はどこにもないとは言えまいか。
ちなみに現在、メルカリやヤフオクで「コレステヘルプ」を検索しても商品はヒットしない状況となっているという。
「違法薬物の売買に使われるような“隠語”があるのかと調べを進めているのですが、今のところ情報はつかめていない状況です」(同前)
鬼嫁たちの“不穏な動き”を運営側も察したのだろうか。
「プーチン化」した嫁の待つ自宅に帰る何も知らない夫
偏見のそしりを免れないが、“毒殺”と言えばロシアが本場。『きっこのメルマガ』を発行する人気ブロガーのきっこさんは、2月16日にロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄死した直後の配信号『疑惑だらけの獄中死』で、ナワリヌイ氏に対してロシア当局が毒物「ノビチョク」を使用した疑惑を紹介。同記事によるとプーチン政権には18年にもロシアの元スパイを「ノビチョク」で暗殺していた疑惑が持たれているとのことで、“毒殺”の例は枚挙に暇がない。
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妻がこのタイミングで紅麹サプリという“合法毒物”を入手していたとしたら、それは高確率で夫を狙った完全犯罪を目論んでいることが疑われる。夫としては、疲れ果てて帰った自宅にプーチンがいるような状況と言えよう。くれぐれも用心されたし。