小池氏が予感する宴の終わり。虚飾の魔法は七夕にとける
もはや、選挙に関してもネットの影響は無視できない。東京15区の結果を見ればよくわかる。
誕生したばかりの日本保守党から出馬した飯山陽候補が2万4264票を獲得し、乙武候補を上まわる4位につけたのだ。組織はなく、資金も乏しい新参政党としては異例の集票である。
党代表である作家、百田尚樹氏ら参加メンバーがそれぞれにネット動画番組を持ち、人気を集めているからこそできる芸当だろう。
小池氏は東京都知事選(7月7日投開票)に立候補するかどうか、まだ態度を明らかにしていない。乙武氏の選挙結果を見て、どう判断するのだろうか。選挙に強いという“小池ブランド”はもはや色褪せてしまったのかどうか。
出馬する限りは、エジプト政府のバックアップを頼みに「カイロ大学卒業」を押し通すしかないが、その場合、小島氏が公職選挙法違反(虚偽事項公表罪)で刑事告発するかまえを見せている。
もし立候補を取りやめるなら、小池氏がどんな理由をつけようと、刑事告発を恐れたとネット民の多くに見なされるだろう。
本来、政治家は実力で評価されるべきであり、学歴などどうでもいい。だが、小池氏の場合は「日本女性初のカイロ大学卒業生」という稀少価値を売り物にして、マスコミ界や政界を駆け上ってきたのだ。
それがウソだとしたら、これまで、彼女の言うことを真に受け、せっせと虚像をつくり続けてきた新聞、テレビの責任はどうなるのか。
いつまでも権力者お仕着せの記者クラブに頼る旧弊から脱却できないなら、今後ますますネット民の人口が増えるこの社会から容赦なく置いてけぼりを食らうにちがいない。
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image by: 都民ファーストの会 Facebook