昨晩22時46分、北朝鮮から“ミサイル”が発射されたとしてJアラートが発令された。だが国民の反応は冷ややかだ。その怒りの矛先は北朝鮮ではなく、茶番劇を仕掛けた日本政府と自民党に向けられている。
北朝鮮“ミサイル発射”で日本政府がフルボッコに叩かれるワケ
北朝鮮から“弾道ミサイルの可能性のあるもの”が発射されたとして、日本政府がJアラート(全国瞬時警報システム)を発令したのは昨晩27日22時46分のことだった。
Jアラートは即座にスマホに通知されたほか、テレビ各局も緊急報道体制に切り替わり、放送中のドラマやバラエティ番組が軒並み中断される事態に。建物の中や地下への避難を呼びかける物々しい画面に、ヒヤリとした方も多かったのではないか。
ただ、今回のJアラートに対する国民の反応は、これまで以上に冷ややかであるようだ。
「空気を読まないJアラートのせいで、共演中の杉咲花&若葉竜也に“熱愛”が発覚し注目度が高まっていたドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』や、晩酌のお供に最適な『月曜から夜ふかし』など人気番組がすべて中断されてしまいましたからね。リアタイ視聴組からは、日本政府に対して怨嗟の声が上がっていました」(ネットメディア編集デスク)
【関連】杉咲花&若葉竜也“お泊まり熱愛”発覚で注目される「結婚への道」と人気女優の宿命。榮倉奈々コースと川口春奈コースどちらが似合う?
そう説明するのは40代ネットメディア編集デスク氏だ。そこでネットをチェックしてみると、
《アンメット、肝心のシーンがJアラートで見れず。なんなの?》
《政府のJアラート茶番で、私のアンメットタイムが台無しです》
《自民は余計なことすんなよ。アンメットの一番いいとこで、頭おかしいだろ》
《リアタイ視聴組に対する重大な挑戦。キムじゃなくて岸田に遺憾の意を表明する》
といった怒りの声がズラリ。ただ奇妙なのは、なぜか怒りの矛先が、“ミサイルを発射”した北朝鮮ではなく、日本政府や自民党に向いてしまっている点。国民保護よりもドラマやバラエティ番組を優先せよというのは、さすがに“平和ボケ”がすぎる気もするが――
「そもそも彼らは、今回のJアラートが、日本国民を保護する目的で発令されたものではないと考えているんですよ。ですのでそれ前提で、政府や自民党はくだらないプロレスをやめろ、『アンメット』をみせろ、と熱く主張しているわけです」(前同)
一体、どういうことなのだろうか?
北朝鮮の事前予告を無視、Jアラートの馬鹿げた空騒ぎ
「まず、北朝鮮は日本側に人工衛星(軍事偵察衛星)の打ち上げを事前予告していた、というのがポイントです。にもかかわらず日本政府は、まるで世界の終わりでも来たかのようにJアラートを発令した。そのため、打ち上げ予定を知っていたネット民を中心に、『何を大騒ぎしてんだ』『無駄なアラートだよ』『プロレス乙』といった批判が巻き起こったわけです」(前同)
調べると、NHKは北朝鮮からの事前予告について次のように報じていた。
27日未明、北朝鮮から海上保安庁に対し、27日から来月4日までの間に「人工衛星」を打ち上げると通報がありました。落下が予想されるのは、いずれも日本の排他的経済水域=EEZの外側にある黄海や太平洋の3つの海域で、海上保安庁は航行警報を出して注意するよう呼びかけています。
同じくNHKの報道用語解説によると「未明」は午前0時~3時頃を指す。つまり日本政府は日付が27日に切り替わった時点で、北朝鮮の予告を把握していたことになる。
「無意味」なJアラートで政権支持率アップを狙ったか
それにしても、事前に打ち上げがわかっているなら「こんな予告が出ていますよ」と落ち着いて繰り返し広報するほうが、夜帯に突然、Jアラートを発令して人々を驚かせるよりも、よほど国民を“保護”できそうなものだ。なぜ政府はそうしなかったのか?
「NHKがカギカッコ付きで『人工衛星』と報じたことからもわかるように、日本政府としては北朝鮮が衛星の打ち上げではなくミサイルを発射した、ということにしたいんでしょう。隣国との関係悪化や紛争は、時の政権の支持率アップにつながるとされていますからね。彼らとしては、国民なんて怖がらせてナンボ、というわけです」(前同)
【関連】元自衛官芸人やす子に漂う「不穏な空気」と「不快感」の正体。ボランティア叩きから「はい~!台湾有事は日本有事」へ?