単なる学歴詐称ではない。小池都知事と樋口千代田区長の“共犯関係”は一大疑獄事件に発展も。自殺隠蔽、イチョウ伐採、疑惑火消しの見返り…

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小池百合子都知事の学歴詐称疑惑が再燃している。「またか」「どうせお咎めなしで終わるに決まっている」と見る向きもあるが、今度ばかりはそう上手く切り抜けられるかどうかわからない。小池氏本人だけでなく、周辺の“小池チルドレン”からも真っ黒な疑惑が次々に噴出し、怪しい点と点が次々に繋がっているからだ。一大疑獄事件に発展する可能性も出てきた一連の事件を、ジャーナリストの山岡俊介氏が主宰する『アクセスジャーナル・メルマガ版』が詳しく解説する。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:小池知事の学歴詐称疑惑に手を貸した千代田区長の2つの重大問題(職員自殺隠ぺいとイチョウ並木伐採強行)

小池知事の学歴詐称疑惑に手を貸した千代田区長の2つの重大問題(職員自殺隠ぺいとイチョウ並木伐採強行)

4月10日発売の『文藝春秋』(5月号)に載った、小池百合子・都知事の「カイロ大学卒業」学歴詐称疑惑につき告発した16頁の記事が大きな注目を集めている。

この疑惑は以前から指摘され、特に『女帝 小池百合子』の本が出た2020年5月には、匿名ながらカイロで当時、小池氏と同居していた北原百代氏(前掲書籍の文庫化に際して実名に。

また、今回の文藝春秋にも実名で寄稿。10頁分)が、小池氏から留年したことを聞かされていたことなどが載せられていて決定的とも思われたが、小池氏は、エジプト駐日大使館のフェイスブックに、カイロ大学学長のサイン入りで、小池氏は卒業しているとの声明文を載せることでその危機を乗り切った。当時、本紙でも報じている。

ところが、今回の文藝春秋には、声明文を出してもらえばいいと提案した、元側近の小島敏郎氏(元都民ファーストの会事務総長・弁護士)が、この声明文はでっち上げだった可能性がある旨述べているのだ。

したがって、これを機会に小池氏の学歴詐称疑惑が再燃するのは確実だし、小池氏の知事3選も危ぶまれる。

ただし、この件は本紙がやらなくても、文藝春秋報道に乗っかり他のマスコミがやってくれるだろうから、これ以上は解説しない。

小池氏学歴疑惑の火消しに奔走、樋口高顕千代田区長は“共犯者”か

本紙がこれを機に取り上げたいのは、大手マスコミは上に忖度して報じようとしないと思わないわけにはいかない千代田区議収賄事件絡みで千代田区担当職員が自殺したと見られることから、本紙では「第2の森友事件(赤木さん)か」と報じた件だ。

というのは、この文藝春秋の告発記事に出て来るように、小池氏のこの学歴詐称疑惑の火消しのため、カイロ大学の声明文掲載に奔走した1人が、職員の自殺の事実の隠ぺいを図ったとされる現千代田区長(都民ファーストの会副会長)で、当時、都議で、小池チルドレンと言ってもいい樋口高顕氏だからだ。

小島氏は今回の告発記事のなかで、樋口氏が都議会議員(都民ファーストの会公認)1期だけで、小池氏の熱烈な応援を得て千代田区長になったのは、声明文のからくりを知っている協力者であることも大きいのではないかとまで記している。

これが事実なら、いわば小池氏と樋口氏は共犯者

しかも、小島氏は今回の告発記事で、小池氏の学歴詐称疑惑を都議会自民党は追及しようとしていたのに、カイロ大学学長の声明文が載るや追及を辞め、またその直後の都知事選で自民党は対抗馬を出さなかったことで、小池氏は都民ファーストの理念を捨て自民党寄りに変節したと。

それは、そもそも担当千代田区職員の自殺を招いたのは、前区長の談合政治の結果と見られることを考えれば、都民ファーストの理念からすれば樋口区長は追及すべきなのに隠ぺいを図ることとも共通している。

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