すべては3年前に公開された、このたった一本の記事から始まりました。
● シティ・ポップの空を翔ける“一羽の鳥” 〜作曲家・滝沢洋一が北野武らに遺した名曲と音楽活動の全貌を家族やミュージシャン仲間たちが証言。その知られざる生い立ちと偉大な功績の数々
作曲家、シンガー・ソングライターの滝沢洋一(たきざわ・よういち)が1978年に発表した唯一作『レオニズの彼方に』が、45年の時を経て初めて再発されます。2024年8月3日に開催予定の、今年で5回目となるCITY POPに特化したアナログ盤をリリースする祭典「CITY POP on VINYL 2024」の一枚としてソニー・ミュージックレーベルズからリリース。しかも、発売当時と同じアナログレコード、今回の再発では透明黄緑(ライトグリーン・ヴァイナル仕様)のカラーレコードでの完全限定版です。なお、メガジャケ付はAmazon.co.jp限定となっています。
【Amazon.co.jp限定】
『レオニズの彼方に』
(完全生産限定盤) (アナログ盤) (メガジャケ付) [Analog]ソニー・ミュージックレーベルズ
ファン垂涎のシティポップ幻の名盤がアナログ復刻
以下、今回再発されるアナログ盤の公式のリリース情報を記してみましょう。
滝沢洋一の幻の名盤と誉れ高い「レオニズの彼方に」がアナログ盤復刻!
全曲、佐藤博の冴えわたるアレンジと滝沢洋一のメロディ・メーカーとしての才能が結実した、シティポップのマスターピース!参加ミュージシャンは、村上秀一(Drums)、林立夫(Drums)、青山純(Drums)、鈴木茂(Guitar)、松木 恒秀(Guitar)、松原正樹(Guitar)、鳥山雄司(Guitar)、佐藤博(Keyboards)、松岡直也(acoustic piano)、 高水健司(Bass)、伊藤広規(Bass)他。アナログ盤復刻にあたり、オリジナル・マスターテープから、96KHz/24bitにデジタル変換したハイ・スペック音源データをもとにカッティングし、ソニーミュージック国内工場でプレス。Light Green Vinyl(透明黄緑盤)仕様の完全生産限定盤。1978年作品。
補足しますと、レオニズとは毎年11月頃に出現する「しし座流星群」のこと。同アルバムは2015年7月29日に音楽ライター金澤寿和氏の尽力によって初CD化、その後は品切れ状態が続き、オリジナルのアナログ盤はもとより、このCD盤もオークション等で高値がついていました。
その後、2018年頃より起きた世界的シティ・ポップブームの影響を受け、このアルバムにも注目が集まるようになり、アーティストである滝沢洋一にもスポットが当たるようになったのです。
発売当時はほとんど売れず、日本のポピュラー音楽史の中では半ば忘れられた存在だった『レオニズの彼方に』が、ついにアナログでの再発にまで至ったことは感慨深いですが、そのキッカケはMAG2 NEWS上で公開してきた都鳥流星氏による一連の記事と、2023年10月7日におこなわれたイベント『Mr.シティ・ポップ 滝沢洋一の世界』に拠るところが大きいのです。ぜひ、この機会に初めて滝沢洋一について紹介された都鳥流星氏の記事を含め、下記の連載記事もご一読いただけますと幸いです。ちなみに、今回のアナログ盤には、都鳥氏によるライナーノーツも付いています。
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最後に、この名盤『レオニズの彼方に』の豪華な参加ミュージシャンをご紹介して、この記事を終えたいと思います。完全生産限定盤ですので、この機会をお見逃しなく。
エレキギター:
鈴木茂
杉本喜代志
松木恒秀
松原正樹
牧野元昭
鳥山雄司
アコースティックギター:
吉川忠英
12弦ギター:
杉本喜代志
ドラム:
青山純
林立夫
村上“ポンタ”秀一
ベース:
伊藤広規
高水健司
クラシック・ピアノ:
松岡直也
キーボード&全曲アレンジ:
佐藤博
アルトサックス:
ジェイク・H・コンセプション
村岡建
テナーサックス:
斎藤清
トランペット:
羽鳥幸次
数原晋
吉田憲司
トロンボーン:
新井英治
岡田澄雄
パーカッション:
浜口茂外也
ラリー寿永
ペッカー(橋田正人)
ストリングス:
玉野アンサンブル
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