嵐・二宮和也さん(41)が主演するTBS系ドラマ『ブラックペアン シーズン2』第2話に、故・小林麻央さんと十三代目市川團十郎さん(46)の長女、堀越麗禾さん(12)がゲスト出演したことが注目を集めています。母との死別から7年、娘が病院を舞台とするドラマで見せた名演技に、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが感じたこととは?
故・小林麻央と十三代目市川團十郎の12歳長女、堀越麗禾に注目
『嵐』二宮和也が主演の『ブラックペアン シーズン2』が好調のようです。
7月期の連続ドラマには、『SnowMan』目黒蓮や、『ふてほど』終わりからの宮藤官九郎脚本がありますが、『嵐』活動再開の気運が数字を後押ししているのでしょうか、トップを独走して絶好調です。
私も、何の予備知識もなく観た第2話には目が釘付けになってしまいました。
“神に愛された悪魔VS少女の祈り”…何とも意味深なタイトルです。
そしてこの“少女”を演じたのが、ドラマ出演3作目となる十三代目市川團十郎の長女、堀越麗禾だったのです。
第2話のオンエアは7月14日でしたが、その1週間後である21日は、存命だったなら42歳のバースデーを迎えていた、麗禾の亡き母・小林麻央さんのバースデーでもあります。
そして7月25日には、麗禾は13歳の誕生日を迎えます。
偶然なのか、製作サイドの意図があったのかはわかりませんけれど、母と娘の誕生日を迎えるにあたって、天国へ向けてのメッセージは無事麻央さんの元へ届いたのでしょうか。
“こんなに立派なお嬢さんに育ちましたよ…”と。
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亡き母・小林麻央さんの悲痛な姿を想起させた堀越麗禾の名演技
ただ、私は祖父の病室や、ニノとの掛け合いで一生懸命演技をする麗禾に、麻央さんが亡くなる直前まで、少しでも長く生きていたいと民間療法をはしごしていた悲痛な姿がオーバーラップして仕方ありませんでした。
少しでも望みがあるならと、朝いちばんから出掛けていたクリニックでは、実母のサポート無しでは歩けなかった麻央さんが、同日の夕方の2回目の治療後には、まるでスキップが出来そうな程まで軽やかに回復した姿を見せてくれたものでした。
夕陽に照らされた青山通りで、実母とともにタクシーに乗り込む、長い影を歩道に残した彼女の姿がまるで昨日のことのように思い出されます。
舞踊家としての芸能活動以外は、芸能事務所に入り、本名を使用することに決めた麗禾ですが、この第2話への出演オファーがあった時、父である十三代目團十郎はどんな思いだったのでしょうね。
もちろん仕事を受ける受けないは事務所がきちんと管理しているのでしょうが、ベッドのそばで一生懸命演技する彼女に、“設定が…ちょっと辛くない?”と思ってしまった私です。
「いつまでも過去を引きずっていたら前に進めないよ」と言われそうですけれど…。
3年ぶりにドラマ出演をした麗禾は、麻央さんに見守られながら、これからどんな舞踊家や女優にグロウ・アップするのか…楽しみです。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao