山崎賢人さん・大沢たかおさんらが熱演する映画『キングダム 大将軍の帰還』の勢いが止まりません。これまで実写邦画の最終興行収入ナンバーワンだった『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年・173.5億円)の記録を21年ぶりに塗り替える可能性すら出てきました。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
『キングダム 大将軍の帰還』は『踊る~THE MOVIE 2』の記録を塗り替えるか?
7月12日に公開された『キングダム 大将軍の帰還』が大変なことになっています。
日本全国で上映館数は532ですが、どこも客足が途切れるどころか満席状態の盛況ぶりです。
シリーズ第1作の興行収入は約57.3億円、第2作は約51.6億円、昨年7月公開の第3作は約56億円…これに続く今回の第4作、週末の海の日を含めた連休4日間は、何と観客動員数が約146万7,000人!という驚くべき数字で、興収はたった4日間で約22億円を超えたのです。
凄いです!
この数字を受け、映画関係者の間で今密かに囁かれているのが“興収100億円超え”です。
根拠となっているのは、3作目『~運命の炎』の公開から3日間の数字で、観客動員数は約70万7,000人、興収は約10.5億円。
『~大将軍の帰還』の公開から3日間だけを見てみると、観客動員数は約106万4,800人、興収は約16.2億円ですから、前作の7割増し…最終興収は約95.2億円という計算ができます。これにリピーターや、これまでは無関心だったとしても、この騒ぎに新しいシリーズのファンが付けば100億円はゆうに超えると期待されているわけです。
これに伴い、過去の興収100億円超えの作品を振り返ってみました。
ハリウッド作品やアニメがズラッと並ぶ中、邦画の実写劇場版を探してみれば…ありました!
2003年7月公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』です。
「事件は会議室で起きてんじゃない! 現場で起きてんだ!」という名ゼリフを持つ『踊る~』に、「レインボーブリッジ、封鎖できません!」なる青島刑事の悲痛な叫びがプラスされたこの作品は、最終興収約173.5億円という数字を残しました。
もちろん邦画実写版という括りではNo.1!です。
テレビドラマから始まった『踊る』は、毎回多才なゲストを迎え、“スリーアミーゴス”なる普段はおマヌケ上司が肝心な状況ではビシッと決める湾岸署幹部、“和久さん”こといかりや長介さん、“すみれさん”こと深津絵里との微妙な関係を築く“青島刑事”…織田裕二の最高傑作ではないでしょうか。
緊迫した場面や心温まるシーン、泣いたり笑ったりと、老若男女問わず楽しめる作品は個人で、カップルで、家族でと、観客動員数はどんどん増えていきました。
織田裕二が21年前、高速道路の料金所で見せた“驚きの早ワザ”…
この映画が公開された2003年当時、私は頻繁にタレ込まれる織田の情報に、彼の周辺を駆けずり回る日々を送っていたものです。
偶然見かけたのか、それとも織田を貶めようと考えている誰かなのかはわかりませんが、“人気者のサガ”でしょうか、この頃私がいた週刊誌編集部には、ほぼほぼ毎日、何らかの“織田情報”がもたらされていました。
織田の私生活や趣味、将来設計に関する資産運用の話まで、本当に多くのリークがあったのです。
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右往左往させられることもありましたが、織田の取材でサンフランシスコに行ったことは、今となってはいい想い出です…細かく歩き回った坂道の昇り降りを除けばですが…。
そんな中、私にとっては今でも忘れられないのが、当時あった『Zepp Tokyo』でのライブ終わりを追跡取材したエピソードです。
レインボーブリッジではなかったのですが、何と! 送迎車に乗っていた織田が高速道路料金所で車を乗り換えるという早ワザを見せたのです!
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注意深く、見逃すまいとライブ会場から織田が乗った送迎車を追跡していた私とカメラマンの目の前で、料金所(当時はETCはありませんでした)で料金を払う数秒の間に別の車に乗り換えたのです。
脇見をしていれば、それまで織田が乗っていた“カラ”の車を追跡するところでした。
そしてそれから30数分後、織田の乗った車は、湾岸署ならぬ麴町警察署の敷地内に滑り込んだのです。
おそらく「変な車に追いかけ回されて困っている」云々の苦情を申し立てに行ったのでしょう、私たちの追跡取材はそこでTHE ENDになりました。
『キングダム 大将軍の帰還』が邦画実写版歴代興収の新・王者に輝くのか。『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が今の王座を守り抜くのか…さて、どうなるでしょう…楽しみです。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao