滝沢秀明社長が昨年夏に立ち上げた芸能事務所『TOBE』の求人情報に注目が集まっています。あのNumber_iや三宅健と一緒にシゴトができるかも!?と、気になっている方も多いのではないでしょうか?ただし、TOBEしかり旧ジャニーズ事務所しかり、「芸能マネージャーのお仕事」には、世の働き方改革とはほど遠いブラックな実態もあるようで…?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
滝沢秀明社長のTOBEが求人募集!でもマネージャー業務はつらいゾ?
『Number_i』や三宅健らのマネージメントを手掛ける『TOBE』の突然の求人募集に、周辺はにわかにザワついているようです。
滝沢秀明社長の呼び掛けに、私の知人も「平野クンと一緒に汗を流せるなら…」とサイトにアクセスしようとしたのですが「終日繋がらないんですよ…」と肩を落としていました。
「新たな時代へTOBE」一緒に手掛けていきませんか?
条件が合う方、TOBEで働いてみたいお気持ちがある方がいらっしゃいましたらご応募お待ちしております。https://t.co/6e1P5FWBpN
— Hideaki Takizawa 滝沢秀明 (@h_Takizawa329) May 31, 2024
『Number_i』なのかメンバー個々のマネージャーになるのかはわかりませんが、現場にどんな人材が現れるのか、今から本当に楽しみです。
芸能プロダクションの求人募集といって私がすぐに思い出すのは『ジャニーズ事務所』の広告です。
故・ジャニー喜多川さんや故・メリー喜多川さんが存命の頃は通年、事務所御用達媒体の誌面隅っこに、愛想の無い募集広告が掲載されていたものでした。
私が週刊誌記者だった時代は、同僚を捕まえて――
「またジャニーズの募集広告が載ってたよ…こんなに募集をかけるのは現場の労働環境がよっぽど過酷なんだろうな…“アイドルと一緒に過ごせる”と思って採用はされたものの長続きしないんだろうな…」
と酒のつまみでよく論評していたものでした。
実際、テレビや写真スタジオ、ドラマや映画の撮影現場で目にした旧ジャニのマネージャーたちは、その忙しさからでしょうか、いつもどこか虚ろで、覇気のない輩ばかり…というのが私の印象でした。
「ゾンビのような現場マネージャーばかりで、よく仕事が成り立っていけてるな…」と、当時の仲間たちと無駄口を叩き合ったものです。
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「要普免」の深い意味。芸能記者との“カーチェイス”も仕事のうち
取材記者と現場マネージャー…仲間同士であり、ある時は敵対関係にもなるこの関係は複雑なものがあります。
現場マネたちの“資質”によって、スクープが簡単に手に入ったり、逆にせっかく掴んだのに永遠に日の目を見ることがないスクープになったりするからです。
例えば、マネージャーとは別に技術に長けた送迎車の運転手を雇っている事務所もたくさんありますが、現場マネが運転手を兼ねる事務所もたくさんあります。
高度なテクニックを持つ現場マネ運転の送迎車に、私たち追跡取材をする側は何度も泣かされたことか…。
技術はもちろんですが、何度も経験するうちにコツを得て、機転が利くようになっていきます。
それまで穏やかだったのに急にスピードをあげたり、逆にダラダラと走ってみたり。普段は車の通行も稀な細い脇道に入ったり、目的地をわからせないように凄い遠回りをしたり…。
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ドラテクだけじゃない「星野源の運転手」がヤバい理由
私が現場で苦労したといえば、『あさが来た』で“五代ロス”なる社会現象を引き起こしたディーン・フジオカや星野源です。
2人とも同じ芸能プロダクションに所属しているわけですが、それぞれの運転手が頻繁に替わっていたのです。
何度か追跡取材をしていると、運転手の運転のクセが把握できます。
ゆっくりと走る者や、スピードのアップダウンを繰り返す人…追いかけるこちら側も、現場で運転手を確認するとその“クセ”に備えて準備をするわけです。
ディーンと源ちゃんの場合、現場マネか運転手かがほぼほぼ数ヶ月単位で交代していました。
所属する全てのタレントと担当する運転手を随時交代させているのかはわかりませんが、こちらが“クセ”を把握する前に、現場には今まで見た事のない運転手が控えているのです。
思いもよらない運転技術に、私たちはその度、あぶら汗を流すことになるわけです。
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「Number_iのマネージャー」も超多忙、休む暇などないと思え