体操女子日本代表のエース、19歳の宮田笙子(みやたしょうこ)選手が、たった1度の喫煙・飲酒を理由に26日から始まるパリオリンピックを出場辞退することになった。SNSでは宮田選手に同情的な意見が多数みられる。
喫煙・飲酒でパリ五輪辞退。19歳の宮田笙子選手に同情の声
パリ五輪でメダルが期待されている体操女子日本代表の宮田笙子選手(19)に「喫煙疑惑」が浮上しチームを離脱していた問題で、宮田選手がオリンピック出場を辞退することが正式に発表された。
日本体操協会が19日の緊急記者会見で明らかにした。宮田選手の喫煙・飲酒が確認されたと説明している。本人への聞き取りによると、喫煙・飲酒は1度だけだったという。
わが国の成人年齢は2022年4月から18歳に引き下げられたが、喫煙や飲酒、公営ギャンブルの年齢制限は20歳のまま。そのため、宮田選手が「法を犯した」のは事実ではあるのだが、世間の反応は宮田選手に同情的な意見が圧倒的多数となっているようだ。
「今回の発表をうけて、日本体操協会に対する疑問の声がSNSで相次いでいます。宮田選手に対するペナルティが重すぎる、そもそも法律がおかしいといった指摘が主ですが、中には“老害”による若者イジメと感じる人もいるようです。20歳成人だった昭和の時代から、多くの人々が18歳前後、大学進学や就職をキッカケに煙草や酒を覚えてきたという厳然たる事実も、巷の同情論を後押ししていると考えられます」(ネットメディア編集デスク)
一方で、宮田選手の「自業自得」という声も
ただし、日本体操協会は、日本代表選手・役員の行動規範を独自に定めており、喫煙や飲酒を下記のように明文で禁止していた。
日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する
※2016年度から数年かけて段階的に全面禁止とする日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても飲酒は禁止とする
ただし、合宿の打ち上げ、大会のフェアウェルパーティー等の場合は監督の許可を得て可能とする
そのため、この行動規範を重くみる立場からは、宮田選手の五輪辞退は「自業自得」という厳しい意見も出ている状況だ。
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