日本の若者はなぜ追い詰められているのか?生活保護と孤立死に見る「深刻な実態」

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近年、日本における若年層の生活困窮や社会的孤立が統計データを通じてより鮮明に浮かび上がっています。とりわけ、20代・30代といった働き盛りの世代において、経済的不安定や家庭環境、健康問題などが複雑に絡み合い、社会とのつながりを失うケースが増加しています。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイー河合薫の『社会の窓』』では、著者で健康社会学者の河合薫さんが、各種データをもとに、若者を取り巻く現状とその背景について考察しています。

「若者」を絶望させる国

生活保護受給者の状況についての調査が公表され、耳を疑うようなリアルが明らかになりました。

20代の単身受給者世帯が、25年前と比較すると7倍も増加。

全体に占める割合は2%余りですが、6年間増加傾向が続いています。

NHKによると、20代で生活保護を受けている人の46%が、一人暮らしで、「障害者・傷病者」が半数近くを占め、25年間でおよそ4倍に増えていることもわかりました。

その多くが「家を出るしかなかった若者」たちです。

バイトをし、ネットカフェに泊まり、次の日も働くしかない。苦しくて親に頼りたくても、親も困窮しているため自力でなんとかするしかない。

ただただ「生きるため」だけの日々が繰り返され、心も体も疲弊し、壊れてしまったのです。

生活保護受給者の状況が報じられる数日前、警察庁が孤立死の状況(死後4日以上が経過して発見)を公表し、30代以下の若年層でも513人が孤立死していました。

孤立死者の死因が自殺になっている人を年齢層別にみると、20代以下が全体の約25%、30代以下が全体の約49%です。

数字を見るだけで胸が痛みますが、その背景にあるのが、自分自身に対する虐待と言われる「セルフネグレクト」です。

家にも社会にも居場所がない、収入が低い、不安定な生活、といった社会環境から、将来に希望を持てず、社会にも自分にも絶望した若者が「生きる作業を放棄」してしまったのです。

これが今の「日本」です。

雇用形態と社会的孤立には深い関連があります。

「同居人なしの非正規雇用」の孤立リスクが最も高く、20代で働く約7~8人の1人が非正規雇用です。

自分の力ではどうにもならない、がんばり損、働き損の社会へのの絶望が、自分自身に対する虐待を生み、513人の命を奪っている。

このあまりに悲しく衝撃的な現状の解決には、政府、企業の力が不可欠なのに、その動きは情けないほどに鈍い。社会の関心も低い。

こんな「若者を使い捨てにする国」に、どんな未来があるというのでしょうか。

みなさんのご意見、お聞かせください。

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米国育ち、ANA国際線CA、「ニュースステーション」初代気象予報士、その後一念発起し、東大大学院に進学し博士号を取得(健康社会学者 Ph.D)という異色のキャリアを重ねたから書ける“とっておきの情報”をアナタだけにお教えします。
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