今なぜ日本の「シティ・ポップ」が世界的な注目を浴びるようになったのか?

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70年代後半から80年代にかけて日本で発表され、今や世界で流行中と言われる音楽「シティ・ポップ」。3月19日(土)には20時からBSフジにて2時間特番『「HIT SONG MAKERS」CITY POPスペシャル』が放送されるなど、国内での人気も高まってきていますが、リリースされてから40年前後が経過している日本生まれの楽曲たちは、なぜ国内はもとより海外でも注目されるに至ったのでしょうか。今回の『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』ではNY在住の人気ブロガー・りばてぃさんが、そのきっかけやブームが拡大していった経緯を解説しています。

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日本の「シティ・ポップ」はアメリカで本当に流行っている?在NY日本人が解説

日本で70年代、80年代にかけて作られた音楽に「シティ・ポップ」(City Pop)と呼ばれるものがある。

有名なところでは、細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂らによるロックバンド『はっぴいえんど』や、山下達郎、竹内まりや、そして、近年「シティ・ポップ」と言えば必ず話題に上がるのが松原みきの『真夜中のドア~stay with me』などがある。

この時代に聴いていた方にとっては「懐かしい」と感じ、最近知ったという若者にとっては「新しい音」と感じるのが「シティ・ポップ」(City Pop)なのだ。

そんな「シティ・ポップ」は、日本の情報番組などで『欧米で大ブーム』と取り上げられているようで、「本当に海外で大人気なのですか?」というご質問を頂いたというわけである。

せっかくなので、改めて、どのような状況なのかを整理しておこうと思う。

(1)ニッチなジャンルとしてのヒット

まず、海外で大人気、もしくは大ヒットしているのか?というご質問に対しては、「一部のファンにとっては大人気です」というのが答えだ。

日本で大人気、大ヒットしている音楽はたいがいの場合コンビニやお店で流れていて、常に耳に入ってくる状態かと思う。しかし、アメリカでのシティ・ポップがそういった状況かというとそうではない。

そもそもアメリカでは日本のような大ヒットはほとんど起こらない。

人口の93%以上が同じ文化、価値観、ライフスタイル、趣味・嗜好を持つ日本人から成る日本では多くの人々が共感する大ブームが起こりやすい。

しかし、世界中から多種多様の文化、価値観、ライフスタイル、趣味・嗜好を持つ様々な人種や民族が集まるアメリカでは、すべての人々が飛びつくような大ヒットはそもそも起こりにくい。

シティ・ポップもアニメやファッションなどの日本のポップ・カルチャーと同じように、昔から一部の限られた人々の間で人気があり、長年その人気が維持され、何かしらの拍子でより大きな注目を集めるという現象が起こっていると推察される。

(2)AIのアルゴリズムのお薦め効果?

アメリカの有名な音楽専門メディアの1つであるピッチフォーク(Pitchfork)のキャット・チャン(Cat Zhang)の2021年2月の記事「ジャパニーズ・シティ・ポップの終わりなきライフサイクル」(The Endless Life Cycle of Japanese City Pop)によると、シティポップは、現在見られるようなSNSでのバイラル現象を起こす前からすでに一部のファンの間で浸透していたが、SNSのおすすめ機能により、その人気は度々加速していると述べている。

ご参考:

The Endless Life Cycle of Japanese City Pop

音楽専門メディアの、つまりは、音楽に詳しい記者による考察記事であるため、非常に丁寧で長いので、ここでは要素のみ参照するが、アメリカでのシティ・ポップ認知は2016年あたりの、主に、音楽のリミックス素材として人気を得ていたことのようだ。

音源素材を加工したり切り貼りしたりして制作されるヴェイパーウェイヴやフューチャー・ファンクのリミックスなどでシティ・ポップが音源素材として使われていた。

その中でも特に話題になったのは、韓国人プロデューサー兼DJのナイト・テンポ(Night Tempo)による2016年の「プラスティック・ラヴ」。

「プラスティック・ラヴ」は竹内まりやの曲だが、ナイト・テンポによるこの曲のリミックスが検索エンジンでオリジナルを上回ったほどだった。

他には杏里の「Good Bye Boogie Dance」や秋元薫の「Dress Down」といった曲などもDJたちの間で新しい音源素材として発見されていったという。

Night Tempo初の単行本『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』(303BOOKS)70年代~90年代を彩る100人のアーティストから、これぞベスト・シティポップという1曲を韓国人DJのNight Tempoがセレクトしている。

Night Tempo初の単行本『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』(303BOOKS)70年代~90年代を彩る100人のアーティストから、これぞベスト・シティポップという1曲を韓国人DJのNight Tempoがセレクトしている。

東京の渋谷にレコードを買いにいく欧米人の中にはDJとして音源素材を求めている人も少なくないのはこういった理由がある。

そこから2020年にかけて、YouTubeやTikTokなどのおすすめ機能により、突如、数百万回再生されたり、ネットミームになったりと度々話題になり、堅実に、そして世界中にシティ・ポップ・ファンがニッチではあるが増えていっているのである。

例えば、2017年7月には「Plastic Lover」という匿名ユーザーが竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」(1984年のアルバム『VARIETY』所収)を8分間の動画としてYouTubeに動画アップし、突如、人気急上昇となった。

ほどなく掲示板Reddit(レディット)の新たな音楽を発見するスレッド「r/listentothis」のトップにあがった。

また、竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」の表紙は白黒の写真なのだが、竹内まりやが振り返るような感じで髪が風と体の動きで横に流れるといったとても印象的な写真だったことも人気の理由のようで、この表紙写真のネットミームやファンアートが出始めたのも話題を後押ししていた。

PLASTIC LOVE (アナログ盤) (完全生産限定盤)

最終的にはこの動画は5,500万回以上も再生されたが、そもそも違法アップロードである上に、曲の表紙写真を撮影した写真家のアラン・レヴェンソン(Alan Levenson)から著作権侵害の申し立てがあり現在は削除されている。

しかし、上述したピッチフォークのキャット・チャンによると、彼女が取材したシティ・ポップファンのほぼ全員が、このジャンルへの入り口として「プラスティック・ラヴ」を挙げており、また、そのルートとしてYouTubeのおすすめ機能だったと話していたという。

なお、現在はワーナー・ミュージックの公式チャンネルにて「プラスティック・ラヴ」を聴くことができる。以下が当該動画だが、2021年11月にアップされたもので、再生回数は570万回超。コメント欄は英語含む多言語で埋め尽くされている。

ご参考:

● Mariya Takeuchi – Plastic Love Official Music Video

シティ・ポップを好きになる人が最初に聴く曲(入り口)が「プラスティック・ラヴ」なのに、公式が公開したのがほんの4~5ヶ月前なのが信じられないが、日本の音楽業界の海外音楽市場への進出は遅れ気味で進んでいないということも、この記事で指摘している。

その顕著な例として紹介されているのが、ジャパンアーカイバルシリーズのスーパーバイザーである北沢洋祐がキュレーターの1人として参加し、2019年に発売したコンピレーションアルバム『Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie 1976-1986』でのことで、実現までに4年もかかったというのである。

「日本のレーベルの多くは、なぜアメリカのインディー・レーベルがこの作品のライセンスを希望するのかを理解できず、説得に時間がかかりました」とのこと。YouTubeで話題になっていることを知らなかったのだ。

そんなわけで、ほんの最近までシティ・ポップはその存在を知りファンになった方々による違法アップロード、もしくは著作権は著作者にあるとの設定で、YouTubeの収益はすべて著作権申請する会社に入るよう設定してアップしているものが数多く存在するのである。

こうした動きがAIアルゴリズムによりおすすめされていき、今日のシティ・ポップ人気のきっかけを地道に着実に後押ししているのである。

そんな現象がSNS上のあちこちで起きていくうちに、欧米といわず、世界中のシティ・ポップファンはごく限られた一部の人々の間ではあるものの着実に増えていったのである。

それが何かの拍子に、例えば、インフルエンサーが取り上げたのがきっかけで大きく話題になることがある。

近年のわかりやすい例を挙げると、1979年に発売された松原みきの、「真夜中のドア~stay with me」だ。

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松原みき『真夜中のドア~stay with me』シングル盤(1979)

松原みき『真夜中のドア~stay with me』シングル盤(1979)

インフルエンサーが取り上げたことがきっかけで、音楽ストリーミング・プラットフォームのスポティファイのヴァイラルチャートでナンバー1となった。

音楽専門誌のビルボードによると、そのきっかけを作ったインフルエンサーとは、インドネシアの大人気ユーチューバーのRainych(レイニッチ)。

日本語は話せない彼女が流暢な日本語で「真夜中のドア~stay with me」のカバー動画をアップしたところ大ヒットしたのである。

Rainychの当該動画は2020年10月末にアップされてから現在までに660万回超再生されている。チャンネル登録者数は200万以上あり、多くの動画がミリオンヒットしている。

ご参考:

● 【Rainych】 Mayonaka no Door / STAY WITH ME – Miki Matsubara Official Music Video

松原みき「真夜中のドア~stay with me」なぜ今話題に? 世界のシティ・ポップ・ファンに愛されたアンセム

さらには、TikTokでアニメ関連の動画で使用されたなどの影響もある。

TikTokで、アニメキャラの身長を自分の身長と比較するという動画が流行っており、そのときに多く使用されたのが「真夜中のドア~stay with me」である。

ご参考:

● sean.chunggsean.chungg ? 2020-11-23

@sean.chungg this was fun to make #fyp #asian #anime ? 真夜中のドア/Stay With Me – Miki Matsubara

さらに、「日本語勉強中…」というTikTok動画でも「真夜中のドア~stay with me」が使われていたり、アメリカで生まれ育った日系人が、その母親が聴いていた曲、つまり、「真夜中のドア~stay with me」などを歌い、その様子に母親が目を輝かせて喜ぶ動画も人気を集めた。

このように挙げるとキリがないが、ニッチなものがインフルエンサーの影響でヒットチャートのナンバー1になるというマス的なヒットをしているのである。

2020年に大ヒットした松原みきの「真夜中のドア~stay with me」は、上述のとおり、わざわざ記事になるほど注目を集めたわけだが、日本国内の皆さんはこうした現象をご存知だろうか?

インドネシアのインフルエンサーがきっかけになったということを、今、初めて知ったという方もたぶん少なくはないだろう。

日本人が知らないうちに海外の人々が、日本のポップ・カルチャーや、伝統的な文化を高く評価しているという現象は、このシティ・ポップに限った現象ではない。他にも何か興味深い事例があったら取り上げてみたいと思う。(りばてぃ『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』3月8日号より一部抜粋)

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【番組情報】BSフジ「HIT SONG MAKERS」CITY POPスペシャル 3/19(土) 20時放送

数年前から海外で注目が集まっている、70年代後半から80年代にかけて発表された日本のポップミュージック「CITY POP(シティ・ポップ)」。いま“逆輸入”のような形で、日本国内でもその時代の音楽を見直すムーブメントが盛り上がっている。

日本のレコード店で現在、山下達郎、竹内まりや、大貫妙子、杏里、角松敏生、吉田美奈子、松下誠らのソウルフルで洗練された楽曲を収録する当時のオリジナルアナログ盤が入手困難になっている現象は、そんな「シティ・ポップ」ブームの“氷山の一角”である。

ブームを象徴する山下達郎『FOR YOU』(1982)、大貫妙子『SUNSHOWER』(1977)

ブームを象徴する山下達郎『FOR YOU』(1982)、大貫妙子『SUNSHOWER』(1977)

BSフジで3月19日(土)20時から2時間特番で放送の『「HIT SONG MAKERS」CITY POPスペシャル』では、南佳孝など当時の歌手や、松任谷正隆、鈴木茂、林立夫(元ティン・パン・アレー)といったミュージシャンらの証言をもとに、あのキラキラした時代の、都会的でありリゾート感あふれる音楽がどのようにして生まれたのかを検証。当時の日本の音楽が、なぜ今世界中で評価されているのかの「ヒント」が浮かび上がってくる。

往年の名曲を歌う南佳孝

往年の名曲を歌う南佳孝

これまで、作曲家や作詞家という「人物」にスポットを当てて日本のヒットソング史をひもといてきたBSフジ「HIT SONG MAKERS」シリーズだが、今回は監修者の濱田髙志はじめ同番組制作チームが初の試みとして、「シティ・ポップ」という“音楽シーン”について取り上げる。

番組では、昨今の世界的な「シティ・ポップ」ブームについて、大滝詠一『A LONG VACATION』を世に送り出したことでも知られる音楽出版社フジパシフィックミュージック代表取締役会長の朝妻一郎が、かつて自分たちが作り上げてきた楽曲が世界で受け入れられている現状に対する喜びを語り、海外で日本のポップスを売り出そうとしてきた過去を振り返りながら、「シティ・ポップ」の未来などについても言及している。

さらに、音楽評論家の萩原健太による詳細な解説により、バンド「はっぴいえんど」の細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂らの先見性、そして大滝のレーベル「ナイアガラ」からデビューした山下達郎、大貫妙子らによる元祖「シティ・ポップ」誕生までのヒストリーをたどりながら、今般のブームを牽引した金澤寿和や松永良平ら音楽ライターによって、洋楽に影響を受けつつも日本語でオリジナリティあふれる楽曲が生まれた経緯など、「J-POP」前史を理解するための貴重なインタビューが放映される。

山下と大貫が参加した伝説的バンド「シュガー・ベイブ」については、彼らのほか細野晴臣やピチカート・ファイヴのマネジメントも務めていた伝説のレコード店「パイドパイパーハウス」店主の長門芳郎から結成当時の知られざるエピソードが飛び出し、メンバーの若き日の写真なども登場する。

また、現在のブームのきっかけとなった松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」の作曲者である林哲司が、いま世界的なヒットとなっている同曲の誕生秘話を披露し、洋楽の手法を用いた収録の様子や普遍性が生まれた理由などについて明かす。

そして、「真夜中~」などの名曲の数々を、当時の歌手や現代の歌い手が特設スタジオで歌唱。スタジオライブのバックを務めるのは、音楽プロデュース担当の編曲家・井上鑑(あきら)ひきいる伝説のスタジオミュージシャンたち。彼らの名演に合わせて土岐麻子、Ms.OOJA、テレビ初出演となるブルー・ペパーズ福田直木らの若手とともに、南佳孝、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』にも参加した杉真理(まさみち)らが変わらぬ歌声で視聴者を魅了する。

昔と変わらぬ歌声を聴かせる杉真理

昔と変わらぬ歌声を聴かせる杉真理

土岐は、2021年に亡くなったサックス奏者の父・土岐英史との思い出とともに、大物アーティストに関する幼少期の思い出と、「シティ・ポップ」という言葉への率直な思いを語り、不朽の名曲を熱唱する。

元祖「シティ・ポップ」の名曲を歌う土岐麻子

元祖「シティ・ポップ」の名曲を歌う土岐麻子

そして、レコードのジャケットを彩ったイラストレーターのわたせせいぞうや永井博などにも、あのムーブメントが生まれた当時の舞台裏を聞いている。大滝詠一『A LONG VACATION』ジャケット誕生の“意外な秘話”も明かされる。

スタジオで豪華ミュージシャンらによる名曲の演奏あり、世界的な「シティ・ポップ」ブームの詳しい解説あり、当時の貴重な写真も数多く登場するなど、「シティ・ポップ」ファンのみならず、音楽を愛するすべての日本人必見の充実した内容。あっという間の2時間で「日本ポップス史の一断面」を垣間見せてくれる。

世界に遅れること数年、日本人の日本人による日本人のための「シティ・ポップ」ブームは、まさに今ここから始まるのかもしれない。(MAG2NEWS編集部)

放送局:BSフジ
放送日:2022年3月19日(土)20時~21時55分 2時間特番で放送
番組HP:<BSフジサタデープレミアム>『「HIT SONG MAKERS」CITY POPスペシャル』

出演者
南佳孝
松任谷正隆(キャラメル・ママ)
鈴木茂(はっぴいえんど~キャラメル・ママ)
林立夫(キャラメル・ママ)
林哲司(「真夜中のドア~Stay With Me」などを作曲)
井上鑑
杉真理
土岐麻子
Ms.OOJA
福田直木
萩原健太
わたせせいぞう
永井博
ほか

【関連サイト情報】日本の音楽史を変えた「アルファミュージック」が公式サイト&公式note開設

荒井由実、ハイ・ファイ・セット、サーカス、YMO(細野晴臣、坂本龍一、髙橋幸宏)、小坂忠、佐藤博、カシオペア、戸川純など、いま世界で注目を浴び続けているアルファミュージック所属アーティストの貴重な映像アーカイブ情報や、過去のアルバムカタログ、関係者へのインタビューなどを多数掲載する、作曲家・村井邦彦が1969年に設立した「アルファミュージック」公式サイト公式noteが2021年12月よりリニューアル&開設された。

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いまシティ・ポップの文脈で再評価されている吉田美奈子のオフィシャル・オーディオをはじめ、YMOの公式MV、幻のシンガーソングライター・滝沢洋一に関する連載記事など、楽曲のみならず、映像からテキストまで充実したサイトとなっている。

ALFA MUSIC OFFICIAL HP
● ALFA MUSIC 公式note

【関連】シティ・ポップの空を翔ける“一羽の鳥” ~作曲家・滝沢洋一が北野武らに遺した名曲と音楽活動の全貌を家族やミュージシャン仲間たちが証言。その知られざる生い立ちと偉大な功績の数々

【シティ・ポップ関連CD情報】『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』40周年記念CD3/21発売

1982年3月21日に大滝詠一の主催する《ナイアガラレーベル》から発表されたアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の発売40周年を記念して、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』が、2022年3月21日にリリースされる。

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1981年に歴史的名作アルバム『A LONG VACATION』を発表した大滝は、CMソングの依頼をきっかけに『NIAGARA TRIANGLE』の第2弾を構想。そこで、それまでの人脈など“縁”で繋がり、当時大きな注目を集めていた佐野元春と杉真理に参加を要請した。

NIAGARA TRIANGLE名義のシングル盤『A面で恋をして』をリリースすると瞬く間にスマッシュヒットを記録。半年後の1982年3月21日には、アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』も発売、40年を経た現代でもCity Popの代表作として高く評価されている。

その名作アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の発売40周年を記念して、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』が、2022年3月21日にリリースされる。上記のBSフジ特番でも素晴らしい歌を聴かせた杉真理や、あの佐野元春を世に送り出した「シティ・ポップ」史に残る名盤を最新版の音で聴ける絶好のチャンスをお見逃しなく。(MAG2NEWS編集部)

NIAGARA公式サイト

image by: KingVector / Shutterstock.com, PR TIMES

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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