先日掲載の記事で、年商2億円の壁を突破し10億円に到達するまでに、飲食業界において起こり得る「ピンチ」をいかに凌ぐかを伝授してくださった、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さん。しかし年商10億円を突破した先にも「ドツボ」は待ち受けているようです。今回堀部さんは自身のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』で、そんな状況に嵌まらない方法をレクチャーしています。
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※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:年商10億達成後、複数業態で展開を進め途中で成長が鈍化する理由
年商10億達成後、複数業態で展開を進め途中で成長が鈍化する理由
経営者の1人親方スタイルから組織化でき、年商2億の壁を超えて10億を達成した!
よしこのまま次へ!と思った時に中々成長スピードが上がらない。
そんなドツボのあるあるの一つが複数業態の同時展開です。
何故それが起こり得やすいのか。今日はその内容を振り返っていきます。
■売上アップ3つの原則
- 売上=MS×商圏人口×シェア
この3つが売上アップの原則です(MSは一人当たりの市場規模)。
これで見た時にやるべき順番も決まっていて、シェア増→商圏人口増→MSの付加です。
■何故シェアアップが必要なのか
シェアアップをするという事は、1店舗辺りの売上・利益増です。
多店舗展開するには「財務」は必須で直営を前提とするならば、
- 既存事業の営業CFアップ
- 金融機関からの調達余力アップ
- 手持ちの現預金
この3つを高め続けなければ、どこかのタイミングで自転車操業となりしばらく出店が出来なくなります。
複数業態があるならば、もちろん儲かる事業に専念した方が上記の3つが改善し続けます。
中途半端に儲からない事業が出だすと、逆に3つが悪化してしまいます。
つまり。
ちゃんと儲かるもので展開をし、その余剰CFで他業態も展開する。
このバランスが重要になります。
ハンバーガー業界の中でもマクドナルドが圧倒的に1店舗売上が高く、営業利益率も10%超え。
その結果、強い立地をちゃんと押さえ続けられる。選択と集中の大切さを感じさせられます。
この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ