台風被害、なお4000人避難=断水長期化、生活再建に影-死者79人、不明12人

2019.10.18
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by 時事通信

重機を使い行方不明者を捜索する消防隊員=18日午前、宮城県丸森町

重機を使い行方不明者を捜索する消防隊員=18日午前、宮城県丸森町

 台風19号による記録的な大雨で、東日本を中心に河川堤防が決壊し、広範囲に浸水被害が出てから1週間。18日時点で10都県でなお約4000人が避難所暮らしを余儀なくされ、行方不明者12人の捜索も続く。今も9万5000戸超が断水し、災害ごみの処理も大きな負担となっている。冬を前に冷え込みが懸念される中、被災者の生活再建への道のりは険しい。
 18日現在の犠牲者は12都県で79人。福島県(29人)、宮城県(16人)、神奈川県(14人)などの被害が大きい。総務省消防庁によると、全国の住宅被害約4万5000棟のうち、ほぼ半数で床上浸水が確認された。被災者は自宅の片付けや水を吸った畳など大量の災害ごみの処理に追われている。
 ピーク時は約52万戸に広がった停電はほぼ解消したが、厚生労働省によると、復旧が遅れている断水は福島、茨城両県など12都県で続いている。(2019/10/18-23:53)

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