米産LNG「自由度高い」=アジア中心に需要拡大-三井物産社長

2019.10.25
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by 時事通信

インタビューに応じる三井物産の安永竜夫社長=24日、米ルイジアナ州ハックベリー

インタビューに応じる三井物産の安永竜夫社長=24日、米ルイジアナ州ハックベリー

 【ハックベリー(米ルイジアナ州)時事】の安永竜夫社長は24日、米南部ルイジアナ州で時事通信とのインタビューに応じ、同社が当地で参画する液化天然ガス(LNG)輸出事業について「(日本の需要家が求める)調達先の多様化に応じられる自由度の高いプロジェクトだ」と意義を強調した。
 安永社長は、温暖化対策が世界的な課題となる中、「石炭からガスへという流れは不可逆だ」と述べ、温室効果ガスの排出量が少ない天然ガスの燃料需要が一段と高まると指摘。年間約8000万トンを輸入する日本での需要は「今後大きくは伸びない」としつつも、中国などアジアを中心に消費が拡大していくとの見通しを示した。
 その上で、中東産などのLNGとは異なり、原油価格に連動しにくく、第三者への転売が可能なことが米国産の特長と説明。「これまでは点から点への『線』の取引しかできなかったが、これからは『面』へと展開していく」と語り、世界中に顧客や物流網を持つ総合商社としての強みを発揮すると意気込んだ。(2019/10/25-20:33)

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