法王、核廃絶に強いメッセージ 自殺や孤独死に言及も―前田枢機卿

2019.11.17
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by 時事通信

インタビューに答える前田万葉枢機卿=15日、大阪市中央区

インタビューに答える前田万葉枢機卿=15日、大阪市中央区

 フランシスコ・ローマ法王が23~26日の日程で来日し、被爆地などを訪問する。38年ぶりとなるローマ法王来日に尽力した前田万葉枢機卿(70)=大阪大司教=は15日、「法王は核兵器の使用だけでなく、保有・製造も『駄目だ』と言及するだろう」と語り、核兵器廃絶に向けた力強いメッセージが発信されることに期待感を示した。大阪市内で時事通信のインタビューに応じた。
 法王はこれまでも、原爆投下後の長崎で撮影された「焼き場に立つ少年」の写真をカードに印刷して配布するなど、「核兵器のない世界」を実現するための取り組みを訴えてきた。前田枢機卿によると、法王は、1万数千発の核兵器が存在する世界情勢を念頭に「核兵器がいつ使われるか分からない緊迫した状況にあるので心配している」。長崎でのミサや広島での集会では、特に核問題に焦点を当てて平和の祈りが行われるという。
 一方、前田枢機卿は、法王の来日のテーマが「すべてのいのちを守るため」と掲げられていることを指摘し、「命の問題は宗教を超えて大切なこと。法王はキリスト教徒だけでなく、すべての人たちに語り掛けるつもりだ」と説明した。日本が抱えている若者の自殺や孤独死の問題、地球温暖化をはじめとする環境問題などについても触れられる見通しだ。
 長崎県五島列島出身の前田さんは、先祖が潜伏キリシタンという背景を持ち、今回の法王来日に人一倍喜びを感じている。また、自身も被爆2世であることから「法王に戦争反対、核兵器廃絶を全世界に発信してほしいという気持ちは被爆者たちと同じだ」と話した。(2019/11/17-07:04)

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