綱領改定、中国を批判 22年までに「連合政権」―共産党大会

2020.01.18
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by 時事通信

第28回共産党大会で綱領案について説明する志位和夫委員長(中央)=18日午前、静岡県熱海市

第28回共産党大会で綱領案について説明する志位和夫委員長(中央)=18日午前、静岡県熱海市

 共産党は18日午前、静岡県熱海市で開催中の第28回党大会で、覇権主義を強める中国を批判した党綱領への改定を全会一致で決定した。2022年までの「野党連合政権」実現を目指すと明記した大会決議も採択。午後に幹部人事を決め、5日間の日程を終えて閉幕する。
 綱領改定は04年以来。委員長は採択に先立ち登壇し、中国共産党について、「人権侵害」に触れた上で「その行動は社会主義と無縁で、共産党の名に値しない」と厳しく指摘した。
 改定綱領は、中国への名指しは避けつつ「いくつかの大国で強まる大国主義・覇権主義は世界の平和と進歩への逆流となっている」と非難。原発ゼロやジェンダー平等社会の実現などを訴えた。
 今後の運動方針となる大会決議は、安倍政権について「史上最悪の暴政の連続。これ以上延命させない」と指弾。党創立100年を迎える22年までの野党連合政権樹立を掲げ、主要野党の懸念を念頭に自衛隊や天皇制に関する同党独自の見解を「政権に持ち込まない」とした。次期衆院選比例代表については「850万票獲得」と打ち出した。(2020/01/18-11:58)

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