和歌山、東京などで8人感染、10代は初 クルーズ船活動の看護師も―新型肺炎

2020.02.18
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by 時事通信

 和歌山県は18日、新たに10~60代の男性3人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。厚生労働省によると、国内で10代の感染が確認されたのは初めて。集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で一時、災害派遣医療チーム(DMAT)として活動した30代の男性看護師も含まれる。3人とも症状は重くない。東京都も3人、愛知県と神奈川県はそれぞれ1人の感染を新たに確認した。うち東京と神奈川の3人は重症という。
 和歌山県によると、10代男性は、14日に感染が確認された済生会有田病院(同県湯浅町)の医師の息子。発熱などの症状はないが、濃厚接触者として検査したところ、陽性だった。
 男性看護師は13~15日、同僚2人とDMATの一員として派遣され、13日は船内で発熱患者の診療補助を行った。活動終了後は、新横浜から新大阪まで新幹線を利用して帰宅したという。
 残る1人は60代男性で、同病院で13日に感染が判明した別の男性患者と一時同じ病室で入院していた。
 都によると、重症は80代男性と50代の男性会社員で、人工呼吸器を装着。80代男性は糖尿病を患っていた。共に中国湖北省などへの渡航歴はなく、感染者との接点は確認できていないという。
 もう1人の20代の男性会社員は、既に感染が確認された牧田総合病院(大田区)に勤める60代男性医師の息子。
 愛知県の60代男性は、16日に感染が確認された男性の知人で、自宅を14日に訪れていた。軽度の肺炎で入院中だが、容体は安定しているという。
 神奈川県の60代男性は県外でタクシー運転手として勤務。3日に熱が出て、いったん風邪と診断されたが、症状が長引き13日から入院。ウイルス検査を行い、陽性と診断された。勤務中に中国人の客を乗せたことがあると話しているという。
 一方、相模原市は18日、感染して死亡した女性が一時入院し、女性看護師の感染も判明した相模原中央病院で、接触のあった入院患者12人と病院職員57人を対象に検査を行った結果、新たな感染者はいなかったと発表した。(2020/02/18-23:06)

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