かんぽ不正、1447人 営業目標設定見送り―日本郵政グループ
日本郵政グループは27日、かんぽ生命保険の不適切販売問題で、郵便局の保険販売員1447人による1761件の法令・社内規定違反を確認したと発表した。19日までの社内調査で判明した。このほかに法令・社内規定違反の疑いが残る契約は6690件に上り、違反者はさらに増える見通し。社内処分は今後検討する。
日本郵政の増田寛也社長は27日の記者会見で、不利益を被った契約者の救済を優先するため、郵便局が扱う保険や投資信託など金融商品の営業目標を2020年度は設定しないと表明した。増田氏は「信頼回復を最優先したい」と強調。21年度以降については「きちんとした(営業)品質を考慮すれば、目標自体はあってしかるべきだ」と述べ、新規契約獲得を重視する従来手法を抜本的に見直す考えを改めて示した。(2020/02/27-19:06)