IMF「世界は景気後退入り」 新型コロナ、リーマン危機より深刻

2020.03.28
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by 時事通信

 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は27日、新型コロナウイルスの感染拡大が経済活動に打撃を及ぼし、「世界がリセッション(景気後退)に入ったのは明白だ」と語った。2008年のリーマン・ショックを受けた景気悪化と「同じかさらに深刻」になる可能性があると警告した。
 専務理事はテレビを通じた記者会見で、20年は「極めて深い景気後退」に陥ると明言。IMFが集計を始めた1980年以降で唯一マイナス成長となった2009年(マイナス0.1%)を超える、歴史的な落ち込みになるとの見方を示した。
 専務理事は、世界経済が21年に持ち直すには「感染拡大の封じ込め、資金繰り問題が債務不履行に発展する事態を回避することが不可欠だ」と強調。各国に対し、家計や企業への支援、金融システム安定化につながる「的を絞った措置」を講じるよう訴えた。(2020/03/28-05:55)

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