秋にも公判開始 仏検察、起訴請求―筑波大生不明事件

2021.01.20
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by 時事通信


19日、フランス東部ブザンソンで記者会見するマントー検事(左)

19日、フランス東部ブザンソンで記者会見するマントー検事(左)

 【ブザンソン(仏)時事】フランス東部ブザンソンに留学していた筑波大生、黒崎愛海さん(東京都出身)が2016年12月に行方不明になった事件で、ブザンソンのマントー検事は19日、記者会見し、チリ人の元交際相手ニコラス・セペダ容疑者を殺人罪で起訴するよう予審判事に請求したと明らかにした。起訴された場合、早ければ秋に公判が始まるという。
 フランスでは重大事件の場合、検察よりも幅広い権限を持つ予審判事が捜査を行い、起訴の可否を判断する。今回も最終判断するのは予審判事で、マントー氏は「2月初頭までに決定がなされるだろう」と話した。
 マントー氏は「セペダ容疑者のいとこや知人の証言、容疑者が借りたレンタカーの位置情報などの要素は説得力がある」と強調。容疑を一貫して否認するセペダ容疑者の供述とは食い違いがあり「(容疑者の)説明には納得がいかない」と指摘した。(2021/01/20-07:41)

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